後藤康成の戦略
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クラウドにレガシーアプリはあるのか?
僕らフィードパスのようなスモールベンチャーにおいても、当然のことながらクライアントコンピュータのほとんどがWindowsを利用している。クライアントコンピュータの調達方式には3年レンタルを利用しており、入社のタイミングでコンピューターが用意されるために、入社時期にコンピューターにプレインストールされているWindows OSとなってしまう。
フィードパスは2006年頃から人員増強を本格的に行ったのでWindows XPがほとんどを占めており、1〜2年前に入社したスタッフはWindows Vistaである。今後、レンタル期間を満了するコンピュータは買い換えと同じように、新しいコンピュータに借り換えるので、おそらくOSはWindows 7となるであろう。
スタッフは日常的に、メールはfeedpath Mail、スケジューラはfeedpath Calendar、ファイルサーバや掲示板などのグループウェアはサイボウズ Office for SaaS、業務上必要な情報データベースはサイボウズ デヂエ for SaaSなどと、クラウド上のアプリケーションを利用している。
このようにウェブブラウザからアクセスするサーバサイドのアプリケーションを利用していることから、レガシーアプリケーションは多くはない。ウェブブラウザがレガシーアプリケーションとなるであろうが、ソフトウェアアップデートを行っているので、いつでも最新のウェブブラウザにアップデートされる。
Windows 7移行期にはMED-Vの力を借りる
もう一つのレガシーアプリケーションを挙げるとすれば、ウェブブラウザの次にクライアントコンピュータで利用するMicrosoft Officeスイートである。ドキュメント作成、プレゼンファイル作成、様々な計算処理はMicrosoft Officeスイートを利用しており、最新のOffice 2007、Office 2003、さらにMacユーザーでもOffice 2008を利用していることから、様々なバージョンのOfficeスイートでドキュメントが作られている。
よって、今後Windows 7に移行が進んでいく中で、バージョンが古いMicrosoft Officeスイートを動作させるには「Microsoft Enterprise Desktop Virtualization」(MED-V)の力を借りることになるであろう。
後藤康成(フィードパス株式会社 取締役 CTO)
シリコンバレー・ベンチャーを経て2000年ネットエイジ入社。ネットビジネスのインキュベーション案件およびテクノロジー投資案件などを担当。技術開発担当取締役、ngi group執行役CTOを歴任。
2005年クラウドにビジネスアプリケーションを提供するフィードパスを設立する。Zimbraの日本市場展開、feedpath Calendarなどを担当。
著書に「Web2.0 BOOK」(インプレス、共著)など。自身のブログはBlogot、Twitterアカウントは feedpath。
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こちらでは、読者から寄せられた意見をピックアップして紹介します。
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今回のテーマでは、識者の方全員の意見が些末な差はあれども大意は同じように思いました。
弊社内のことは置いておくとして、お客様からの問い合わせでもレガシーアプリケーションの当面の延命処置として仮想化に強い関心をもたれています。(仮想化、P2Vとの絡みで。)
クライアントアプリの場合も、仮想化とシンクライアント化の連携が強化する良いきっかけとなるのでは無いかと思っています。
新規開発へ投資するほどの体力はないけど延命処置としての投資なら、苦しいけどなんとかっと言う企業様は時勢がら多いので数年は仮想化がますます使用される局面が多くなると思います。
反面、レガシーから新規開発への決断をますます遅らせる要因ともなってくるとは思います。 -
失業中のため、我が家の個人用システムに伝考える。私は、CP/M BASICの時代からPCを使用している。システムは次々とバージョンアップを積み重ねて発展し、CONFIG.SYSで苦労した事が大昔のように思える。
コ本的な考え方は上位互換性を確保してもらいたいということである。企業のシステムと違い個人用のシステムは単純あり、XP PAC4で略満足できる状態に達していると思う。 Windowsも95からXPまで使い続けているが、win2KでNTと統合し、XPーPAK4で安定化も満足できるまでになったを考えている。
個人ユースに付いてはこれで十分、サポートさえ続けてもらえば文句を言わない状態である。つまりレガシーアプリはそのまま使用しているということである。
マーケットの大きさを考えれば致し方ないと考えるが、WIー7でなく、PAK5として軽さや64ビット対応を実現してもらいたかった。折角十分に枯れた状態になろうとしていたXPであり、軽さの追求などはXPの改善という方向で行い、ユーザーは必要な機能を後で付加できるような形が望ましい。
会社などのシステムでも大幅なソフトの変更が必要になると見積もられる。
私の経験では、かなりのコストがかかると見なければならない。以前に私が現役で職にあったた時には、OSの変更(NT3.51からWINー2K)に伴うアプリケーション、特に開発部分の下位主に開発時に擁した経費と比較して半分い経費を費やした事がある。
個人にとってはレガシーアイテムはパッケージソフトウェアということになる。、PC1台を自作するときに一番高価な部品はOSである事から負担感は大きい。
前置きが長くなったが、開発部分は改造が必要となりかなりの経費をかけてレガシ−プログラムを変更した。オフィスソフトについてはそのまま使用した。
やはりOSは上位互換性を確保した形でバージョンアップを重ねてゆくべきである。
各分野の賢人と、読者の意見が集う6つのテーマ一覧をぜひご覧ください。