野田陽介の戦略
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XP ModeとMED-VでベンチャーはR&Dに集中できる
ブラウザの互換性対応が重要に
システム全体で見ればWindowsの旧バージョンでのみ動作するようなアプリケーションもあり、その場合はまだ当該サーバーを残した形で運用しています。また、自社でカスタマイズしている業務支援向けのデータベースや、ベンダーサポートが切れたパッケージ製品なども使用しています。
クライアントソフトと言う観点でのレガシーアプリはほとんど使用していないのですが、一部ソリューションでInternet Explorer 7(IE7)以前のブラウザでのみ動作するものが存在します。この場合、最新のIE8をアンインストールの上、IE7へダウングレードすることで対応しています。
現在のところIE7を使用する上での支障はありませんが、様々なアプリケーションに対応する過程でバージョン差異による弊害は今後徐々に増えていくと予想されます。中期的には、各種ブラウザの活用範囲が広まる中、OSの互換性や対応とともにそうした各ブラウザへの対応も重要になっていくでしょう。
サポート内容だけでなく期間も重視される日本
ソフト、アプリケーションを提供している企業にとってバージョン対応は必須のサポートです。新OSへの対応のみならず旧バージョンのサポート対応も含めると、リソースの限られているベンチャー企業にとってそのコストは相当な負担になります。Windows XP ModeやMED-Vを活用することにより、そうした負担を軽減できるとともに、サポート対応の向上も期待できます。
日本では企業向けにベンチャー製品などを紹介する際、サポート内容は言うまでもなく、サポートされる期間も非常に重視されます。旧版へのサポートは新バージョンをリリースした後も米国に比べ長い期間を要求し、高い品質を要求する日本の風土が関係しているのではないかと思います。そのような環境下で活動するベンチャーにとって、Windows XP Modeは旧バージョン対応に要するテストや環境構築のコスト削減、サポート範囲の拡充に大きく寄与するでしょう。
また、稀なケースかと思いますがベンチャー側の製品が最新バージョンに対応できない場合、ユーザーにWindows XP Modeを推奨することによって、下位バージョンの仮想環境で使用してもらうケースも考えられるでしょう。これにより、最新OS対応への投資の優先を下げ、新たな機能や製品へ注力することが可能になります。この場合、ユーザーにWindows XP Mode導入の構築作業を要することになり、ベンチャー側としてあまり望ましい形ではありませんが、新たな選択肢が増えると言う意味では非常に効果的な活用の仕方ではないかと思います。
昨今、ソフト開発のベンチャーはSaaSでサービスを提供する形態を多用しています。Windows XP ModeとMED-Vは、特にリソースが限られるベンチャーにとって根幹である技術開発に注力することを可能にする、非常に有効なツールではないかと考えます。
野田陽介(株式会社ジャフコ)
電機メーカーのエンジニアを経て現在ベンチャーキャピタルにて米国を担当。IT分野にフォーカスした投資および日本におけるビジネスデベロップメントを担当している。
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こちらでは、読者から寄せられた意見をピックアップして紹介します。
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今回のテーマでは、識者の方全員の意見が些末な差はあれども大意は同じように思いました。
弊社内のことは置いておくとして、お客様からの問い合わせでもレガシーアプリケーションの当面の延命処置として仮想化に強い関心をもたれています。(仮想化、P2Vとの絡みで。)
クライアントアプリの場合も、仮想化とシンクライアント化の連携が強化する良いきっかけとなるのでは無いかと思っています。
新規開発へ投資するほどの体力はないけど延命処置としての投資なら、苦しいけどなんとかっと言う企業様は時勢がら多いので数年は仮想化がますます使用される局面が多くなると思います。
反面、レガシーから新規開発への決断をますます遅らせる要因ともなってくるとは思います。 -
失業中のため、我が家の個人用システムに伝考える。私は、CP/M BASICの時代からPCを使用している。システムは次々とバージョンアップを積み重ねて発展し、CONFIG.SYSで苦労した事が大昔のように思える。
コ本的な考え方は上位互換性を確保してもらいたいということである。企業のシステムと違い個人用のシステムは単純あり、XP PAC4で略満足できる状態に達していると思う。 Windowsも95からXPまで使い続けているが、win2KでNTと統合し、XPーPAK4で安定化も満足できるまでになったを考えている。
個人ユースに付いてはこれで十分、サポートさえ続けてもらえば文句を言わない状態である。つまりレガシーアプリはそのまま使用しているということである。
マーケットの大きさを考えれば致し方ないと考えるが、WIー7でなく、PAK5として軽さや64ビット対応を実現してもらいたかった。折角十分に枯れた状態になろうとしていたXPであり、軽さの追求などはXPの改善という方向で行い、ユーザーは必要な機能を後で付加できるような形が望ましい。
会社などのシステムでも大幅なソフトの変更が必要になると見積もられる。
私の経験では、かなりのコストがかかると見なければならない。以前に私が現役で職にあったた時には、OSの変更(NT3.51からWINー2K)に伴うアプリケーション、特に開発部分の下位主に開発時に擁した経費と比較して半分い経費を費やした事がある。
個人にとってはレガシーアイテムはパッケージソフトウェアということになる。、PC1台を自作するときに一番高価な部品はOSである事から負担感は大きい。
前置きが長くなったが、開発部分は改造が必要となりかなりの経費をかけてレガシ−プログラムを変更した。オフィスソフトについてはそのまま使用した。
やはりOSは上位互換性を確保した形でバージョンアップを重ねてゆくべきである。
各分野の賢人と、読者の意見が集う6つのテーマ一覧をぜひご覧ください。