新井悠の戦略
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レガシー化するWindows 2000
間もなくサポート終了迎えるWindows 2000
幸いなことに、筆者の所属する会社ではレガシーアプリケーションの問題を抱えていない。とはいえ、MED-Vについての報道に触れるたびに考えるのは、顕在化するWindows 2000のサポート切れの問題である。
Windows 2000は今年の7月にサポートの期間を終了し、修正プログラムもリリースされなくなってしまう。このことについて、お客様から寄せられるのは、やはり「移行期間までのセキュリティ対策をどうしたらよいでしょうか?」ということだ。その解答は、お客様のICTの利活用状況に依存してくる。
そのうえ、考慮しなくてはならないのはWindows 2000での動作を保証されたレガシーアプリケーションを利用している利用者からの反発である。「いままで使っていたものをなぜ変えるのだ?今まで通りで問題ないじゃないか!?」――ごもっともな話である。今まで快適に、慣れたインターフェースや使い方に沿った活用法が使えなくなる。ノウハウの使い捨て状態を懸念する声があがる。
「レガシー」という呼称こそあれ、財務やサポートといったICTの利活用が求められる現場では、業務そのものがそうしたアプリケーションに依存しているのだ。こうなってくると、一筋縄ではいかなくなってくる。
安心できる環境でレガシーアプリを動かせるMED-V
情報セキュリティの観点からみると、修正プログラムが提供されなくなるというのは大きな問題。しかし一方で「使い慣れたアプリケーションを捨てるかも知れない」という選択は、なかなか手に取りづらいのも確か。
MED-Vはそうした場面で魅力的な選択肢となりうる。修正プログラムの提供される安心な環境への移行と、従来からあるレガシーアプリケーション資産を担保することになるからだ。
新井悠(株式会社ラック サイバーリスク総合研究所 先端技術開発部 部長)
2000年株式会社ラック入社。セキュリティ診断サービス部門を経験したのち、コンピュータセキュリティ研究所にて脆弱性の分析、R&D部門の統括、ネットワークセキュリティ脅威分析などのコンサルティング業務やセキュリティ・アドバイザを経て、現職。
著書・監修書として「ネットワーク攻撃詳解 攻撃のメカニズムから理解するセキュリティ対策」(ソフト・リサーチ・センター)、「クラッキング防衛大全 Windows 2000編」(翔泳社)、「インシデントレスポンス」(翔泳社)など。
- 2003年 情報処理推進機構「情報システム等の脆弱性情報の取扱いに関する研究会」委員
- 2004年 総務省「次世代 IPインフラ研究会」セキュリティWG 構成員
- 2005年 内閣官房NIRT(緊急対応支援チーム)研修講師
- 2006年 経済産業省「ウェブアプリケーションセキュリティガイドライン策定WG」委員
- 2007年 総務省「次世代の情報セキュリティ政策に関する研究会」構成員を務める
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こちらでは、読者から寄せられた意見をピックアップして紹介します。
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今回のテーマでは、識者の方全員の意見が些末な差はあれども大意は同じように思いました。
弊社内のことは置いておくとして、お客様からの問い合わせでもレガシーアプリケーションの当面の延命処置として仮想化に強い関心をもたれています。(仮想化、P2Vとの絡みで。)
クライアントアプリの場合も、仮想化とシンクライアント化の連携が強化する良いきっかけとなるのでは無いかと思っています。
新規開発へ投資するほどの体力はないけど延命処置としての投資なら、苦しいけどなんとかっと言う企業様は時勢がら多いので数年は仮想化がますます使用される局面が多くなると思います。
反面、レガシーから新規開発への決断をますます遅らせる要因ともなってくるとは思います。 -
失業中のため、我が家の個人用システムに伝考える。私は、CP/M BASICの時代からPCを使用している。システムは次々とバージョンアップを積み重ねて発展し、CONFIG.SYSで苦労した事が大昔のように思える。
コ本的な考え方は上位互換性を確保してもらいたいということである。企業のシステムと違い個人用のシステムは単純あり、XP PAC4で略満足できる状態に達していると思う。 Windowsも95からXPまで使い続けているが、win2KでNTと統合し、XPーPAK4で安定化も満足できるまでになったを考えている。
個人ユースに付いてはこれで十分、サポートさえ続けてもらえば文句を言わない状態である。つまりレガシーアプリはそのまま使用しているということである。
マーケットの大きさを考えれば致し方ないと考えるが、WIー7でなく、PAK5として軽さや64ビット対応を実現してもらいたかった。折角十分に枯れた状態になろうとしていたXPであり、軽さの追求などはXPの改善という方向で行い、ユーザーは必要な機能を後で付加できるような形が望ましい。
会社などのシステムでも大幅なソフトの変更が必要になると見積もられる。
私の経験では、かなりのコストがかかると見なければならない。以前に私が現役で職にあったた時には、OSの変更(NT3.51からWINー2K)に伴うアプリケーション、特に開発部分の下位主に開発時に擁した経費と比較して半分い経費を費やした事がある。
個人にとってはレガシーアイテムはパッケージソフトウェアということになる。、PC1台を自作するときに一番高価な部品はOSである事から負担感は大きい。
前置きが長くなったが、開発部分は改造が必要となりかなりの経費をかけてレガシ−プログラムを変更した。オフィスソフトについてはそのまま使用した。
やはりOSは上位互換性を確保した形でバージョンアップを重ねてゆくべきである。
各分野の賢人と、読者の意見が集う6つのテーマ一覧をぜひご覧ください。