吉田実央(けろ-みお)の戦略
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Visual Studio開発の課題をXP Modeで解消できる?
Windows 7でもVS 2005で開発できるけど…
アロウズコンサルティングとアロウズテクノロジーズが提供するソリューションの中には、Visual Studio 2003やVisual Studio 2005を用いて開発する案件もあり、IDE(統合開発環境)自体がレガシーアプリケーションになっているケースもあります。
Windows 7 にVisual Studio 2005をインストールしても、作業を行うことはできますが、UAC(ユーザーアカウント制御)による影響を少なからず受けます。そのため、古い開発環境を用いて作業を行う場合は、Windows XPがインストールされている端末に開発環境を構築するようにしています。
しかし、私が運営しているテクニカルコミュニティ「techbank.jp」のメンバーが、Blogで「Windows XP Mode」の使い方を紹介しているのを拝見し、見よう見まねで「Windows XP Mode」に統合コンポーネントパッケージとVisual Studio 2005をインストールしてみました。
結果、Windows XP ModeにインストールしたVisual Studio 2005がWindows 7のデスクトップ上で起動できるようになり、UACの影響等、開発作業における問題点を解消することができました。
ただし、ホストOSに開発環境を構築した時に比べ、ゲストOSで開発作業を行うと、ソースコードのロード、デバッグやコンパイル等の処理スピードが低下するデメリットがありますので、必ずしもこのような開発環境が良いとは言い切れません。
MED-Vで開発用プラットフォームを配布・展開
一方、実践したことはありませんが、今後、MED-V、MDOPを活用していきたいケースとしては、イメージ化された「開発用プラットフォーム」を各開発者に配布・展開したいと考えております。
現在私が手掛けている案件でも、先日、帳票出力の挙動が異なるという不具合が発生し、解決に至るまで相当な工数を費やしました。原因は、設定されているプリンタとVisual C++のランタイムバージョンが各環境で異なっていたのが理由ですが、もし、MED-Vを使い、環境の統一化を図っていれば、原因追究に多大な工数を費やさずに済んだかもしれません。推奨開発環境をイメージ化し、集中管理できれば、開発作業のさらなる効率化を実現できるのではないかと考えています。
また、似たような仮想化技術としては、App-Vがあります。App-Vは、アプリケーションに対する仮想化が中心であるため、プラットフォームそのものを仮想化したMED-Vような技術は非常に素晴らしいものだと思っています。しかしながら、MED-Vの場合、App-Vのようにパッケージ化したものをMicrosoft System Center Configuration Manager(SCCM)で配布し、IT資産を管理できる体系になっていないため、今後、MED-VとSCCMとの連携強化を実現して頂きたいと思っています。
吉田実央(株式会社アロウズテクノロジーズ)
2009年12月まで、フリーのITエンジニア/テクニカルライターとして従事したの ち、2010年1月に株式会社アロウズテクノロジーズに入社。主にDynamics CRMやASP.NETを活用したソリューション構築を手がけている。Microsoft MVP for ASP/ASP.NET (Jan 2008 - Dec 2010 )受賞者。
オンラインでは、「けろ-みお」もしくは「kero_mio」のハンドル名で活動している。技術系コミュニティである「techbank.jp」を運営するかたわら、同サイト内において、マイクロソフト製品、.NET系プログラミングに関する技術情報を発信している。
主な著書は「はじめてのVisual Studio 2008 (TECHNICAL MASTER)」(秀和システム)、「Microsoft .NETで考察するエンタープライズソリューション構築概要」(EnterpriseZine/翔泳社)、「サーバーサイドスクリプト500の技」「C/C++ 300の技」(技術評論社:共著) など。
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こちらでは、読者から寄せられた意見をピックアップして紹介します。
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今回のテーマでは、識者の方全員の意見が些末な差はあれども大意は同じように思いました。
弊社内のことは置いておくとして、お客様からの問い合わせでもレガシーアプリケーションの当面の延命処置として仮想化に強い関心をもたれています。(仮想化、P2Vとの絡みで。)
クライアントアプリの場合も、仮想化とシンクライアント化の連携が強化する良いきっかけとなるのでは無いかと思っています。
新規開発へ投資するほどの体力はないけど延命処置としての投資なら、苦しいけどなんとかっと言う企業様は時勢がら多いので数年は仮想化がますます使用される局面が多くなると思います。
反面、レガシーから新規開発への決断をますます遅らせる要因ともなってくるとは思います。 -
失業中のため、我が家の個人用システムに伝考える。私は、CP/M BASICの時代からPCを使用している。システムは次々とバージョンアップを積み重ねて発展し、CONFIG.SYSで苦労した事が大昔のように思える。
コ本的な考え方は上位互換性を確保してもらいたいということである。企業のシステムと違い個人用のシステムは単純あり、XP PAC4で略満足できる状態に達していると思う。 Windowsも95からXPまで使い続けているが、win2KでNTと統合し、XPーPAK4で安定化も満足できるまでになったを考えている。
個人ユースに付いてはこれで十分、サポートさえ続けてもらえば文句を言わない状態である。つまりレガシーアプリはそのまま使用しているということである。
マーケットの大きさを考えれば致し方ないと考えるが、WIー7でなく、PAK5として軽さや64ビット対応を実現してもらいたかった。折角十分に枯れた状態になろうとしていたXPであり、軽さの追求などはXPの改善という方向で行い、ユーザーは必要な機能を後で付加できるような形が望ましい。
会社などのシステムでも大幅なソフトの変更が必要になると見積もられる。
私の経験では、かなりのコストがかかると見なければならない。以前に私が現役で職にあったた時には、OSの変更(NT3.51からWINー2K)に伴うアプリケーション、特に開発部分の下位主に開発時に擁した経費と比較して半分い経費を費やした事がある。
個人にとってはレガシーアイテムはパッケージソフトウェアということになる。、PC1台を自作するときに一番高価な部品はOSである事から負担感は大きい。
前置きが長くなったが、開発部分は改造が必要となりかなりの経費をかけてレガシ−プログラムを変更した。オフィスソフトについてはそのまま使用した。
やはりOSは上位互換性を確保した形でバージョンアップを重ねてゆくべきである。
各分野の賢人と、読者の意見が集う6つのテーマ一覧をぜひご覧ください。