今年の1月にYahoo!のリニューアルのことにふれましたが、ソフト屋にとってユーザインターフェースは鬼門のひとつ。
どんなに考えてメニュー構造や画面デザインを考えたとしても、お客様の使い方や要求は千差万別ですから、100点満点をいただけることはあり得ない。それにソフト屋が頭の中で考えたインターフェースは、ときに独りよがりになっていることもある。
ですから、お客様からいただくクレームや次バージョンへの要望で一番悩ましいのは、ユーザインターフェースに関わるところです。うちの会社だけじゃなくて、ほかのソフトハウスも同じじゃないでしょうか。ソフト開発者の中には、ロジックだけを作り込んでいるほうがよほど楽だ、なんていう冗談交じりの声もあるくらい。
大学などではユーザインターフェースは認知心理学や生態心理学の分野として研究されているそうで。人間って、こういう場面ならこういう判断・操作をするだろうというのがだいたい決まっているので、状況の認知からインターフェースを紐解こうというわけです。