Ubuntuにセキュリティパッチ--ユーザーに適用を呼びかけ

文:Renai LeMay(Special to CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2008-08-27 11:53

 他のLinuxディストリビューションに続いてUbuntuが米国時間8月26日、同オープンソースOSのカーネルに存在した脆弱性に対応した。ハッカーはこの脆弱性を悪用して、第三者のマシンに侵入することが可能だった。

 Ubuntuの管理者たちは深夜に送信した電子メールを通して、2006年半ばごろにリリースされた6.06から、2008年に登場した8.04に至るまでのバージョンを利用するすべてのユーザーに対し、アップデートを実施するよう警告した。また、Ubuntuから派生したKubuntu、Edubuntu、Xubuntuも問題の影響を受ける、

 Ubuntuの管理者たちは電子メールに「Linux KernelのターミナルハンドリングコードにはNULLポインタデリファレンスが発生するという脆弱性が複数存在することがわかった」と述べ、「これを悪用して攻撃者は、root権限で任意のコードを実行したり、システムを停止させたり、サービス拒否(Denial of Service:DoS)攻撃を誘発したりすることができる」と付け加える。

 電子メールには、Ubuntuマシンへの一定レベルのアクセス権限をもつものであれば、悪用が可能な他の複数のバグについても、詳細が書かれている。

 Novellをはじめとする複数のLinuxベンダーが、同じ問題に対処するために同様のパッチをリリースしている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]