高度なデータ分析
ここで視点を技術的な詳細から情報の分析に移すと、エディション間の違いがよりはっきりと見えてくる。例えば、SQL Server 2008 R2のStandardエディションではデータウェアハウス機能がほとんどサポートされていない一方、DatacenterエディションとEnterpriseエディションではデータ圧縮や、プロアクティブキャッシュ、パーティションキューブ、分散パーティションキューブ、クエリの高度な最適化をはじめとする多くの機能がサポートされている。さらに、DatacenterエディションとEnterpriseエディションのデータ分析機能は、Standardエディションの限定的なAnalysis Servicesとは異なり、PowerPivot for SharePointに対するサポートや高度な分析機能の追加によって、まったく新たな次元に引き上げられている。
マスターデータサービス
SQL Server 2008 R2のDatacenterエディションとEnterpriseエディションでは、Microsoftのマスターデータサービス(MDS:Master Data Services)がサポートされている。これによって、企業が有しているデータから整合性のある統一されたマスターデータを作成できるようになる。
エディションは全部で7つ
SQL Server 2008 R2では、上記で言及している4つのエディション(Datacenter、Parallel Data Warehouse、Enterprise、Standard)に加えて、Workgroup、Web、Expressという3つのエディションが提供されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。