納期の変更や機能性の排除が話題に上り始めたら、製品の現状を評価するチェックポイントと最終的に納期延期を決定する権限を持つ人間をすぐに定義し、明確に伝達しよう。これらの明確な尺度と、周知の「執行者」集団がなければ、プロジェクトの運命を憶測と後知恵による批判に委ねることになる。こうした憶測や後からの批判はリーダーが前に進む上で役立つことは決してない。
何にでも反対する人と完璧主義者を黙らせる
製品発表に参加したり補助的な役割を担当したりする人の中には、出荷/公開チームの執行能力に絶えず疑問を呈する人が必ず存在する。同様に、どこから見ても完璧でなければ納得しない人もいる。プロジェクト「執行者」がこのカテゴリに該当するのでなければ、すぐにこうした人々を中和させた方がいい。何にでも反対する人は、人々が自分の意見に耳を傾けて、それを記録してくれたと感じれば、無視しても差し支えないか、あるいは、黙ることが多い。
完璧主義者はより厄介な存在になることがある。なぜなら、彼らは理論上は取り組みのことを一番に考えているからだ。彼らは概して、製品を市場に投入するために機能の搭載を断念したり、「一応は満足できる品質」で妥協したりすることを嫌がる。この場合、完璧主義者と継続的に話し合って、断念した機能と機能性は将来のリリースに搭載されることを伝えるか、あるいは、それがあまりにも煩わしくなったら、彼らの意見を完全に無視するといい。完璧主義者に活躍の場を与えたら、すべての些細な問題が世界の終わりかのように深刻になってしまい、チームメンバーの半分が完璧主義者の懸念に対処したり、緩和計画を記録したりすることに時間を取られてしまう。そして、完璧主義者がそうした緩和計画に完全に満足することは決してない。
結論
特定のプロジェクトの風習や失敗基準を理解し、決定を下す権限を持つ重要な人々と完全に無視しても構わない人々を把握しておけば、完全には準備が整っていないプロジェクトを推進するべきか、もう少し時間をかけて主要機能を完成させるべきかを決定するという、往々にして苦痛の伴うプロセスを効率化することが可能だ。
このプロセスは決して確固としたものではないが、おそらく最も重要な側面は、決断を下して前に進み、定期的なチェックポイントを使って確認を行うことだろう。チームを常に後から批判して迷ってばかりしていたら、取り組みを進展させるのではなく、むしろ決定の見直しに多くの時間を割かなければならなくなり、さらに後れを取ることになるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。