キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は、日立製作所(日立)と大規模・基幹系システム構築分野で連携し、キヤノンITSのローコード開発プラットフォーム「Web Performer」と日立のアプリケーションフレームワーク「Justware」を連携させたサービスを7月1日から提供する。キヤノンITSが5月8日に発表した。
連携の背景としてキヤノンITSは、近年アプリケーションの開発において、リリースサイクルの短縮化や維持保守コストの低減といったニーズが高まっており、その解決策としてノンプログラミングでアプリケーションプログラムを生成するローコード開発が注目されていると説明する。日立のJustwareは、金融、公共、産業分野などの大規模システムやJavaベースのオープンシステムを構築するアプリケーションフレームワーク。これらのシステムにおいて、開発期間短縮やコスト低減を望む顧客企業がみられたことから、連携に至ったという。
Web PerformerとJustwareの連携サービスにより、顧客企業はWeb Performerでクライアントサイドを高速に開発し、頑丈さと安定が必要とされるサーバーサイドはJustwareで構築するといった使い分けが可能になる。また、Justwareにあるウェブアプリケーションのテスト自動化ツールは、JustwareとWeb Performerを連携させたアプリケーション全体の品質と開発効率を向上させるとのことだ。
両社の役割に関しては、キヤノンITSがWeb Performerのライセンス供給と保守サービス・トレーニングサービスの提供を担当する。日立はこれまで、Justwareに関するコンサルティングやテクニカルサービスを提供してきた。加えてキヤノンITSのセールス&SIパートナーである日立ソリューションズは、Web Performerの販売とテクニカルサービスを提供している。Web PerformerとJustwareの連携サービスは、製品とともに日立グループのコンサルティングとテクニカルサービスを顧客企業に提供し、エンタープライズアプリケーション開発の効率化を支援するとキヤノンITSはコメントしている。
連携サービスイメージ(出典:キヤノンITS)