日立が考える、より良い社会とは--グループ年次イベントにイノベーション集結

大河原克行

2019-10-17 07:00

 日立製作所は10月17、18日の2日間、東京・有楽町の東京国際フォーラムで、グループとして世界最大規模のイベントとなる「Hitachi Social Innovation Forum 2019 TOKYO」を開催する。

 同社では開幕に先立ち、その展示内容を報道関係者に公開した。

 21回目を迎える今回は、日立ならではの強みである制御技術(OT)と情報技術(IT)、プロダクトを組み合わせた社会イノベーション事業の成果や、「Lumada」などのデジタル技術を活用したソリューション、今後の展望などを講演、対談、ビジネスセッション、セミナー、展示などを通じて幅広く紹介。会期中に1万人規模の来場者数を見込んでいる。

 展示会場では、社会イノベーション事業の最新事例や取り組みについて紹介。「MOBILITY」「LIFE」「INDUSTRY」「ENERGY」「DIGITAL INNOVATION」「SECURITY」「WORKSTYLE INNOVATION」の各ゾーンを設置して、体験型・立体型を含む約200点の展示を用意するほか、会場内では60を超えるセミナーを実施し、社会イノベーション事業を訴求する。

 同社では、「顧客との協創を通じたビジネスの革新や新たな可能性について、お客さまの興味を喚起し、対話を活性化する。また、お客さまの経営課題を解決するソリューションや、それらの事例を紹介する」としている。

 また、開催初日(17日)の基調講演(午前9時30分)では、日立製作所 執行役社長兼CEO(最高経営責任者)の東原敏昭氏が「Hitachi Social Innovation is POWERING GOOD」と題して講演。日立が考えるより良い社会とはどのような社会なのか、社会イノベーション事業を通じて、それをどのように実現していくのかといった観点から、同社の考え方や取り組み方について話す。

 会期2日目(18日)の特別講演(午前9時30分)には、イノベーション研究の権威である米ニューヨーク大学教授のMelissa Schilling氏が登壇。「偉大なイノベーターたちの物語~画期的なイノベーションの起こし方~(The Story of Great Innovators & How We Nurture Breakthrough Innovation in Our Lives)」と題して、イノベーションの創出について、事例を交えながら詳説する。偉業を成し遂げた世界的なイノベーターや歴史的なイノベーターは、なぜ複数の画期的なイノベーションを生み出すことができたのか、どうすれば会社や組織でイノベーションを起こすことができるのかといったテーマに触れながら、画期的なイノベーターに共通する資質や戦略思考をもとに、イノベーションを起こす可能性を育てるポイントに言及するという。

 そのほか、特別対談や講演、ビジネスセッションを用意。日立が注力するモビリティ、ライフ、インダストリー、エネルギー、ITの5分野に関するテーマなどについての講演も行われる。

 開催時間は午前9時30分~午後6時。入場料は無料だが、同イベントのオフィシャルサイトで事前登録が必要だ。

 展示会場の様子を、写真を通じて紹介する。

東京国際フォーラムで開催される「Hitachi Social Innovation Forum 2019 TOKYO」。

東京国際フォーラムで開催される「Hitachi Social Innovation Forum 2019 TOKYO」。

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