「Black Hat」と「DEF CON」という2つの大規模なセキュリティカンファレンスはいずれも、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを受け、現地開催ではなくバーチャルカンファレンスとして開催される。米国時間5月8日に発表された。
両カンファレンスは、8月の前半にラスベガスで開催される予定だった。Black Hatは8月1~6日、DEF CONは7~9日に予定されていた。
詳細はまだ明らかにされていないものの、いずれも有償でライブストリーミングされる見込みだ。
Black Hatの開催者は短い声明を発表しているのみだが、DEF CONのマネージャーであるJeff Moss氏は今回の決定について以下のように述べている。
「私は、ほぼ1カ月前となる4月11日にカンファレンスの現地開催の中止を決定していたものの、実際にどのようなかたちで中止するのかを決定するのに時間がかかったため、発表が今日になった。スタッフや弁護士、会計士らとの作業に何週間もかかった。私はこのプロセスの進行について理解し、自信が持てる前にカンファレンス(DEF CON)の中止をツイートすることで、カンファレンスの未来を危機に陥れたくなかった」
Moss氏によると、将来のDEF CONは現地開催でのイベントとして存続するようだ。現時点で来年の「DEF CON 29」は、2021年8月5~8日にラスベガスで開催される予定となっている。
今回の発表によって、サイバーセキュリティコミュニティーで20年前から語られている「DEF CONが中止された」というジョークがジョークではなくなった。
DEF CONのチームは1月に、「DEF CON China 2.0」を「延期」すると発表している。現地時間4月17~19日に北京で開催される予定だった。「Black Hat Asia 2020」はシンガポールで3月31日~4月3日に開催予定だったが、9月29~10月2日に延期されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。