Amazonの最高技術責任者(CTO)Werner Vogels氏は、新型コロナウイルスの感染拡大が収束した後の働き方は、現在の状況と同じように、多くの人がクラウドの助けを借りてリモートで働くものになると予想している。
Werner Vogels氏
提供:Asha Barbaschow/ZDNet
「AWS Summit Online」で講演を行ったVogels氏は、この数カ月間でテクノロジーの新時代への道が開いたと述べている。
「少なくとも、この数カ月間で、テクノロジーの新時代への道が本格的に開いたと言える。人々の感じ方にも、テクノロジーそのものだけではなくテクノロジーへのアクセスの仕方にも、テクノロジーの構築方法にも、根本的な変化が起こっている」と同氏は話した。
「この事態は多くの面で、私たちがずっと以前から予想してきた世界へ向かう動きを加速している。1960年代のスパイ映画ではすでに車の中でビデオ会議をしていたし、1980年代には3Dプリンティングは完全にSFだと思われていた」(Vogels氏)
Vogels氏によれば、2020年以降は多くの組織が完全にクラウドベースの環境に変わるという。
同氏は、労働者は「いつでも、どこからでも」あらゆるアプリケーションやサービスにアクセスできるようになると語った。
Vogels氏は、前例のない状況に対応するために急速な変化を遂げた業界の例として、遠隔医療によって、医者がビデオ会議で診察を行えるようになったことを挙げた。
「私は、わが社の顧客が、世界の最近の出来事に対してどのように対応しているかや、人の問題をテクノロジーでどのように解決してきたかを見て、刺激を受け続けている」と同氏は言う。
「私たちの日常生活は、こうした前例のない事態に対応するために多くの面で劇的に変化したし、企業は業務プロセスを改善し、世界中のコミュニティのために、物事をより簡単で、より早く、安全なものにするための課題に取り組んでいる」
Vogels氏は、あらゆる規模の組織が、クラウドによって問題対応能力、イノベーションを起こす能力、ソリューションを構築する能力を獲得していると述べた。
同氏は、「世界中の人々や企業が、困難な人の問題に取り組んでいる」「ビルダーの能力を信じるべきだ」と話し、次のように述べた。
「私たちは将来を楽観視している」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。