OKI、コニカミノルタ、丸紅がオフィス向け感染症対策ソリューションを構築

NO BUDGET

2020-09-28 13:43

 沖電気工業(OKI)、コニカミノルタ、丸紅の3社は、オフィスや各種施設の入口などの通行者の体表温度測定、マスク有無自動検知、顔認証ソリューションの試行運用を2020年9月29日に開始する。

 同ソリューションは、ウィズコロナ時代の新たな働き方や生活様式に対応し、感染症対策とその運用負荷軽減を両立させるため、各社の技術資産と知見を組み合わせて開発された。OKIのAI(人工知能)エッジコンピューター「AE2100」、コニカミノルタのグループ会社であるMOBOTIX AGの「MOBOTIX ネットワークサーマルカメラ」、丸紅の子会社である丸紅ネットワークソリューションズ(丸紅ネットワーク)のクラウド型AI映像監視サービス「TRASCOPE-AI」を連携させている。なお自社システム環境での運用を希望するユーザー向けにはオンプレミスでも提供する予定となっている。

ソリューションの提供イメージ
ソリューションの提供イメージ

 MOBOTIXサーマルカメラを用いて対象者の体表温度測定を行うと同時に通常カメラでも映像を捉え、AE2100に搭載されたコニカミノルタ製マスク有無自動検知エンジンおよびSaffe製顔認証エンジンが解析を行う。

 マスク有無自動検知エンジンは、コニカミノルタ独自の属性認識技術とディープラーニング技術により、高速で高精度な検知を実現した。解析された検知/認証結果はTRASCOPE-AI上で管理され、リアルタイムに確認を行うことが可能だ。

 1台のMOBOTIXサーマルカメラで同時に複数人を認識し、それぞれの体表温度測定、マスク有無自動検知、顔認証を行える。また複数台のMOBOTIXサーマルカメラ/AE2100をTRASCOPE-AIで管理することもできるため、大規模な利用環境への導入もサポート可能だ。

 解析結果が閾値を超えた対象者がいた場合、遠隔地の管理者へのメールなどによる即時アラーム通知や、顔認証機能を活用し社員データベースなどと連携した詳細な対象者把握を行う。また表示灯などの外部機器との連携など、現地での無人運用を含むさまざまな運用ケースに対応できる。外部連携APIも備えており、既存のロボットなどと連携し、マスク着用の呼びかけなどの自動化も可能。

 今後3社は、実証実験を継続的に実施し、OKIは映像AIソリューション「AISION」商品、コニカミノルタはMOBOTIXサーマルカメラに付加する商品、丸紅は丸紅ネットワークを通じてTRASCOPE-AIサービスとして販売していく。なお顔認証機能の導入は選択制としており、顔認証機能の利用について利用者本人の同意を得ることを前提としている。

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