2020年は5G(第5世代移動体通信システム)サービスが本格的に始まった年だったが、既にその次の仕様である6Gを見据えた動きが始まっているようだ。
移動体通信の世代は、3Gが2000年代、現在主流の4Gが2010年代というように、おおむね10年ごとに交代している。NTTドコモは5Gの検討を2010年頃に開始し、6Gに向けては、2018年に150GHz帯の超広帯域電波伝搬測定装置の開発に成功するなど、100GHzを超える高い周波数帯の活用を視野に入れた研究開発に取り組んでいるという。
2020年11月27日、NTTが通信インフラと国際競争力の強化を打ち出してNTTドコモの完全子会社化を発表したことも6Gへの布石になっている。
一方で、海外では、華為技術(ファーウェイ)が研究開発投資に毎年売上高の1割以上を投資しており、その額は過去5年間で7兆円に上るともいわれる。また、AppleやGoogleなど11社は2020年11月、6G推進団体「Next G Alliance」に参加すると発表した。
日本としては、3G以来の過去20年ほどの失敗を帳消しにすべく、6Gへの意気込みを見せている状況だ。6Gについて触れている記事を集めた。