マクニカは、芙蓉オートリースと自動運転の社会実装に向けた業務提携を開始する。
各地で自治体や交通事業者などにより自動運転の導入検討が進んでいるが、実証実験を行うにはプロジェクトの要件定義から技術、運用における検証項目や調査方法の設定、関係各所の調整や実施ガイドラインの策定など、煩雑なプロセスが多く存在する。
さらに、自動運転の走行には画像、センサー情報による自動運転プラグラムの生成など高度な専門技術が不可欠であり、実証実験の運営においても安全な運行管理や検証データの収集などの対応が求められる。また、実証実験のテストオペレーションの段階において自動運転車両を保有することは、設備投資や車両管理においても負担が大きくなる。
そこで両社は、実証実験におけるこれらの課題解決を目指し、互いが保有する強みを組み合わせ、「自動運転実証実験支援サービスプログラム」を共同で構築した。
マクニカでは、自動運転技術の知見やコンサルティングの実績をベースに実証実験の企画立案から自動運転の実装作業、オペレーションまで、顧客の総合窓口として実証実験を一貫して支援する。
芙蓉オートリースでは、得意とする自動車のアセット管理や車両リースの事業基盤を生かし、マクニカから仏NAVYA(ナビヤ)製の自動運転車両「NAVYA ARMA」を購入、保有し、実証実験の実証車両としてマクニカに提供する。
今後は、同プログラムに加え、自動運転のサービス運用向けの自動運転車両リースのプログラム開発を進める。また、芙蓉リースグループが所有する全国の整備工場ネットワークを活用し、自動運転のサービス運用におけるメンテンナンスサポートの体制構築などを進める予定だという。
自動運転シャトルバス(マクニカ)