VMwareは米国時間8月3日、デスクトップサービス仮想化(VDI)ソリューション「VMware Horizon」で提供する複数の新機能を発表した。ハイブリッド環境やマルチクラウド環境のVDIやDaaSの管理をシンプルにする機能だ。
リモートワークの方針について流動的な状況が続く中、仮想デスクトップとアプリを管理する必要があるITチームにとって有用なアップデートとなるだろう。VMwareによると、リモートワーク移行が急速に進んだ2020年の初めには、クラウドでデプロイされているHorizonのデスクトップの数が、6週間で82%増加したという。
VMwareは、複数の「Horizon Control Plane」のサービスがさらなるクラウドプロバイダーで利用可能になったとしている。
「Universal Broker」が、「Azure VMware Solution(AVS)」環境のVMware Horizonで利用できるようになった。これまでに、オンプレミスのデプロイのほか、「VMware Cloud on AWS」上のVMware Horizon、「Microsoft Azure」上の「VMware Horizon Cloud」に対応している。Universal Brokerは、「Horizon Pod」またはクラウドを通じて、従業員を仮想デスクトップとアプリにつなぐ。
「Image Management Service」は、Microsoft AzureのVMware Horizon Cloudで利用できるようになった。Image Management ServiceはHorizon環境全体で、デスクトップイメージを一元的に管理、配布できる。
「Cloud Monitoring Service」は、Azure VMware Solution(AVS)環境のVMware Horizonで利用できるようになった。Cloud Monitoring Serviceは、ユーザーのセッション、仮想デスクトップ、アプリのリアルタイムのパフォーマンスを監視する。
また、VMware Horizonは「PostgreSQL」をサポートするようになった。大規模企業が、ポッドあたり最大2万のデスクトップとセッションに接続できるようになり、Horizonのデプロイに必要なポッドの数を減らせるようになっている。
また、VMwareは近く、「VMware Workspace ONE Assist」を通じてVMware Horizonセッションのリモートサポートを提供する。現在、ITスタッフやヘルプデスクスタッフがWorkspace ONE Assistでリモートからサポートできるのは、モバイルデバイス、現場の特殊用途デバイス、物理PCのみとなっている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。