Dell Technologiesは米国時間11月23日、2022会計年度第3四半期決算(10月29日締め)を発表した。商用PC部門とコンシューマー向けPC部門の力強い成長とともに、データセンターへの堅調な需要が見られた。
![Dell Q3](/storage/2021/11/24/c1acb914769b6b9cda8866c5f5b6f177/dell-q3-2022.png)
売上高は前年同期比21%増の284億ドル、利益は39億ドル(1株あたり4.87ドル)で、Dellにとって過去最高の第3四半期となった。また、非GAAPベースの1株あたり利益は2.37ドルだった。
アナリストは売上高を268億2000万ドル、非GAAPベースの1株当たり利益を2.18ドルと予想していた。
クライアントソリューショングループの売上高は35%増の165億ドルだった。営業利益は11億ドルとなった。法人向けの売上高は40%増の123億ドル、コンシューマー向けは21%増の43億ドルだった。
同社によると、商用PC分野や、ハイエンドのコンシューマーPC分野、ゲーミングPC分野などで引き続き力強い成長が見られた。HP Inc.も好調な第4四半期決算を発表している。
Dellの副会長Jeffrey Clarke氏はアナリストらとの電話会議で次のように述べた。
クライアント分野では、世界一インテリジェントな商用PC上で「Windows 11」と当社の組み込み型インテリジェンス「Dell Optimizer」を組み合わせることで、パーソナライズ能力という点で類を見ない生産的なコンピューティングエクスペリエンスを提供している。われわれは、引き続きWindows 11の導入が、PCの需要を喚起すると考えている。
インフラストラクチャーソリューショングループの売上高は前年同期比5%増の84億ドルだった。ストレージの売上高は1%増、サーバーおよびネットワーキングは9%増の45億ドルとなった。
共同最高執行責任者(co-COO)Chuck Whitten氏は次のように述べた。
世界的な景気回復とデジタル変革の拡大によるIT需要の水準が高まる中、当社のソリューションに対する需要も引き続き堅調だ。こういった背景と、サプライまわりの環境における逆風にもかかわらず、第3四半期も全3部門とすべての地域だけでなく、商用PCやサーバー、そして特にストレージポートフォリオのほとんどで力強い成長を見せ、素晴らしい業績を達成できた。また、IDCの最新レポートによると、当社はサーバーとストレージ、PCの分野でシェアを拡大している。あらゆる指標を見ても、市場の需要は今後も堅調に推移していくことが示されているため、当社は長期的な観点に立って、市場再編という戦いに勝ち続け、シェアを拡大していきたいと考えている。当社の戦略は単に市場再編で勝利するだけでなく、自らの事業をモダナイズすることであり、「APEX」ブランドのソリューションがそういった未来に向けて重要なものとなっている。これはまだ初期段階にあるが、アズアサービス製品ファミリー全般の当社の技術的な進歩と勢いにわれわれは期待している。これらは今後も拡大していく。
![Dell Technologies strategy](/storage/2021/11/24/2a7705b056f37dae6be439b742390959/dell-technologies-strategy.png)
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。