iPhoneの動作を高速化するために簡単に試せる方法としてはキャッシュのクリアがある。
提供:James Martin/CNET
「iPhone」でアプリを切り替えたり、新しいブラウザータブを開いたりするのに長い時間がかかっているのなら、キャッシュをクリアした方がいいかもしれない。それによって、iPhoneの動作速度が向上し、iPhoneのアップグレードにお金をかける必要がなくなる可能性もある(「iPhone 13」をすでに検討しているのなら、話は別だが)。ストレージも解放されるので、iPhoneの動作の高速化に効果があるはずだ。
通常、ユーザーがウェブサイトにアクセスすると、iPhoneは写真やバナー、そのほかのデータなどの情報をダウンロードする必要がある。そのプロセスを高速化するため、ほとんどのインターネットブラウザーはそうしたデータの一部をキャッシュに保存し、より簡単に取得できるようにする。飲み物が欲しくなるたびに食料品店に足を運ばなくてもいいように、飲み物の24本パックを冷蔵庫に入れておくのと同じ原理だ。キャッシュの量が少ないのであれば、これは便利な機能である。
ブラウザーのキャッシュが古くなり、キャッシュから取得されるデータとウェブサイトで実際に使用されているデータが一致しなくなると、利便性は低下する。それが原因で、読み込み速度が低下し、ウェブサイトが正しく表示されなくなる。キャッシュをクリアすると、問題が軽減されることがあるのは、そのためだ。キャッシュを消去すると、ブラウザーがサイトのすべてのデータを新たに読み込むようになるほか、キャッシュが占有していたストレージのスペースも解放される。
キャッシュをクリアすると、現在ログインしているサイトからサインアウトされることに注意してほしい。とはいえ、そのちょっとした不便を時折強いられることになっても、キャッシュをクリアする価値は十分にある。ブラウザーの高速な動作を維持できるからだ。
本記事では、iPhoneのキャッシュをクリアする方法をブラウザー別に紹介する。
「Safari」でiPhoneのキャッシュをクリアする方法
SafariはiPhoneのデフォルトのブラウザーである。Safariのキャッシュは、いくつかの簡単なステップでクリアすることが可能だ。「iOS 11」以降の「iOS」では、この手順を実行すると、「iCloud」アカウントにサインインしているすべてのデバイスに影響が及ぶ。つまり、すべてのデバイスのキャッシュがクリアされるので、次にそれらのデバイスを使用するときは、すべてのサイトにサインインする必要がある。具体的な手順は以下の通りだ。
- iPhoneの「Settings」(設定)アプリを開く。
- アプリのリストから「Safari」を選択する。
- 下にスクロールして、「Clear History and Website Data」(履歴とWebサイトデータを消去)を選択する。
- ポップアップボックスで選択内容を確認する。
これで完了だ。