Googleはアジア太平洋地域で新たに3つのクラウドリージョンを追加する計画を発表した。この地域では、データインサイト、オープンインフラストラクチャー、およびオンライン接続に対する需要が高まっている。マレーシアとタイ、ニュージーランドに開設される新リージョンは、既に運用されているアジア太平洋地域の11リージョンと、全世界の34リージョンに加わることになる。
アジア太平洋地域のクラウドリージョンには、シンガポール、インドネシア、日本、韓国、インドが含まれ、それぞれ3つのゾーンで構成されている。今回追加される3つの新しいリージョンも、サービスの中断を防ぐためにそれぞれ3つのゾーンを備えており、オークランド、バンコク、クアラルンプール、サイバージャヤにあるGoogleの既存の相互接続ロケーションによってサポートされるという。Google Cloudのアジア太平洋地域担当バイスプレジデントのKaran Bajwa氏によると、これらは、顧客のオンプレミスネットワークとGoogleのグローバルクラウドネットワークを直接接続するという。
Bajwa氏は米ZDNetによる電子メールでの取材に応じ、3つの新クラウドリージョンの運用開始時期はまだ確定しておらず、数カ月以内に詳細を発表するとした。また、Googleは3つのそれぞれの市場で新しいリージョンを開設する具体的な都市を特定する作業に取り組んでおり、数カ月以内により詳しい情報を発表する予定だという。
アジア太平洋地域のそれら3つの市場におけるGoogleのクラウド顧客ベースの規模について尋ねたところ、同氏は具体的な数字を挙げることは控えたものの、現在の顧客には、マレーシアのAxiata Group、JB Cocoa、KPJ Healthcare、ニュージーランドのKami、Trade Me、Vodafone、タイのAnanda Development、Krungthai Bank、Siam Cement Groupが含まれていると述べた。
同氏によると、それら3つの市場では、データからより多くの洞察を引き出して、ビジネス上の意思決定を促進し、変化するビジネス要件に適応できる「オープンかつ柔軟な」インフラストラクチャーに対する需要が高まっており、Googleはそのことを認識しているという。
また、従業員がハイブリッドワーク環境の中でつながり、共同で作業する方法や、顧客との関わり方を変革することに対する需要もあるという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。