グーグル、「""」を使った完全一致検索の結果表示を改善

Liam Tung (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2022-08-08 11:05

 Google検索では、さまざまな「演算子」を使って検索結果を絞り込むことが可能だ。フレーズを二重引用符で囲むと、それと完全に一致する文字列を含むページを検索できる。

ノートPCに向かう人
提供: Getty Images/iStockphoto

 Googleは米国時間8月4日、二重引用符が使われた検索結果の表示方法を改善し、二重引用符で囲まれた単語やフレーズが含まれる箇所が検索結果のスニペットに表示されるようにしたと発表した。

 "Google検索"といった二重引用符を含む検索を利用するユーザーからのフィードバックに基づいて、今回の変更を加えたという。

 GoogleのソフトウェアエンジニアであるYonghao Jin氏は、「二重引用符を含む検索を実行するユーザーは、ページの全体的な説明ではなく、二重引用符で囲まれた単語やフレーズがページ内のどこに現れるのかを重視するというフィードバックを受けた。今回の改善は、それに対応することを目指すものだ」と述べた。

 Googleは2011年、+演算子の代わりに引用符検索を導入した。+演算子は、今は提供されていないソーシャルネットワーク「Google+」との混同を避けるために廃止されたとの見方もある。

 今回の改善は、クリックしてページに移動した後で、その単語やフレーズを見つけやすくすることを目的としている。

 「検索結果に表示されるスニペット(ウェブコンテンツを説明するテキストのこと)は、二重引用符で囲まれた単語やフレーズがウェブドキュメント内で現れる場所に基づいて作成される。つまり、リンクをクリックしてコンテンツにアクセスした後で、それらの単語やフレーズが現れる場所を見つけるのが、これまでよりも容易になる。また、デスクトップでは、二重引用符で囲まれた単語やフレーズが太字で表示されるようになる」(Jin氏)

 同氏によると、「これを実行してこなかったのは、二重引用符で囲まれた単語やフレーズがドキュメント内で有用なスニペットの作成に適さない領域に表示されることがあるから」だという。

 「例えば、単語やフレーズがページのメニュー項目に表示され、そこからサイトのさまざまなセクションに移動できるようになっている場合もある。そのようなセクションに基づいてスニペットを作成すると、分かりやすい説明が作成されない可能性がある」

 検索技術の進歩により演算子の必要性が少なくなっているため、Googleはほとんどのユーザーに対し、演算子ではなく自然言語を使って検索することを推奨している。ただし、Jin氏は引用符検索がパワーユーザーにとって便利なツールであることも認めている。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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