トレンドマイクロは9月13日、法人向け製品「Trend Micro Apex One」「Trend Micro Apex One SaaS」に複数の脆弱性が存在すると発表した。既に脆弱性の悪用を狙う攻撃の発生も確認しているといい、同社は脆弱性を修正するアップデートを公開。ユーザーに適用を求めている。
同社によると、Apex Oneのバージョン2019およびApex One SaaSに6件の脆弱性が存在する。既に、「ロールバック機能のコンポーネントにおける不適切な検証の脆弱性」(CVE-2022-40139)を悪用する攻撃が発生している。共通脆弱性評価システム(CVSS) 3.0に基づく評価は、深刻度のスコアが5.5~8.2(最大値は10.0)、深刻度は中~高となっている。
同社は、Apex OneについてはService Pack 1(build 11092)、Apex One SaaSについては8月のメンテナンスで、これらの脆弱性を修正済み。ユーザーに可能な限り早くアップデートを適用するよう呼び掛けている。また、今回の公表した類いの脆弱性は、一般的に攻撃者が脆弱な端末にアクセスすることで悪用するとし、信頼されたネットワークからのみアクセスを許可したり、管理コンソールへのアクセスを制限したりすることで、脆弱性の影響を軽減できるとも説明している。
脆弱性の評価(出典:トレンドマイクロ)