マネジメント層が抱えるプロダクト開発の課題--「生産性を計測できていない」が77.6%

河部恭紀 (編集部)

2023-02-01 12:48

 ITエンジニア/デザイナーの副業・転職サービス「Offers」を開発・提供するoverflowが運営する「Offersデジタル人材総研」は2月1日、マネジメント層が抱えるプロダクト開発課題に関する調査結果を公開した。

 「現在最も感じている課題」として、50%が「開発人材の採用」を挙げたが、「ピープルマネジメント」「開発効率の低さ」といった、プロジェクトマネジメントやヒューマンマネジメントにおける課題である「マネジメント課題」を44.9%が回答した。

画像1

 開発組織の生産性指標についての取り組みでは、生産性を計測できていないという回答が77.6%に上り、「開発組織用の生産性指標が決まっていて、計測もできている」は15.5%という結果だった。

画像2

 見ている開発生産性の指標としては、「売上や粗利益額」と「デプロイの頻度(Four Keys)」がともに39.3%で最も多かった。

画像3

 エンゲージメントスコア計測サービスの活用については、「計測していない」がトップ(53.4%)で、「知らない・分からない」が続いた(24.1%)。

画像4

 コロナ禍によってリモートワークが普及し、働き方が多様化したことで働きやすくなったが、一方、マネジメント担当者は、メンバーの動きやコンディションが見えにくく、マネジメントにおける課題を感じている場合も多いとOffersデジタル人材総研は述べる。今回の調査を通してマネジメントの実態を明らかにし、これからどのような手法が必要なのか、開発組織のマネジメント課題の解決へと導くヒントにしたいという。

 調査は、Offers登録者のうち、最高経営責任者(CEO)、技術部門マネジメント責任者(VPoE)、最高技術責任者(CTO)、エンジニアリングマネージャー(EM)といったプロダクト開発組織のマネジメントに関わる58人を対象として1月に実施された。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    カスタマーサポート業務で生成AIはどう使えるか、代表的な活用場面を解説

  2. ビジネスアプリケーション

    新規アポ率が従来の20倍になった、中小企業のDX奮闘記--ツール活用と効率化がカギ

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. ビジネスアプリケーション

    9割以上のエンジニアが肯定、生成AIはアプリケーション開発をどう変えるか

  5. 運用管理

    急がれるメインフレームのオープン化に、COBOLの既存ロジックを崩さずに移行できるリホスト方式

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]