ITエンジニア/デザイナーの副業・転職サービス「Offers」を開発・提供するoverflowが運営する「Offersデジタル人材総研」は2月1日、マネジメント層が抱えるプロダクト開発課題に関する調査結果を公開した。
「現在最も感じている課題」として、50%が「開発人材の採用」を挙げたが、「ピープルマネジメント」「開発効率の低さ」といった、プロジェクトマネジメントやヒューマンマネジメントにおける課題である「マネジメント課題」を44.9%が回答した。
開発組織の生産性指標についての取り組みでは、生産性を計測できていないという回答が77.6%に上り、「開発組織用の生産性指標が決まっていて、計測もできている」は15.5%という結果だった。
見ている開発生産性の指標としては、「売上や粗利益額」と「デプロイの頻度(Four Keys)」がともに39.3%で最も多かった。
エンゲージメントスコア計測サービスの活用については、「計測していない」がトップ(53.4%)で、「知らない・分からない」が続いた(24.1%)。
コロナ禍によってリモートワークが普及し、働き方が多様化したことで働きやすくなったが、一方、マネジメント担当者は、メンバーの動きやコンディションが見えにくく、マネジメントにおける課題を感じている場合も多いとOffersデジタル人材総研は述べる。今回の調査を通してマネジメントの実態を明らかにし、これからどのような手法が必要なのか、開発組織のマネジメント課題の解決へと導くヒントにしたいという。
調査は、Offers登録者のうち、最高経営責任者(CEO)、技術部門マネジメント責任者(VPoE)、最高技術責任者(CTO)、エンジニアリングマネージャー(EM)といったプロダクト開発組織のマネジメントに関わる58人を対象として1月に実施された。