2007年は「エンタープライズ2.0元年」であった。
振り返れば、Googleは企業向け有償ホスティングサービスGoogle Appsを開始、圧倒的な低価格で業界に衝撃を与えた。迎え撃つIBMやMicrosoftはウェブ2.0の考えを取り入れたエンタープライズ2.0製品を次々と投入し、市場は混戦模様となった。
昨年のこの記事では2007年展望として「Enterprise 2.0元年に向けた「3つの予想」」を書いたのだが、まずは2007年の動きを振り返る意味もこめて「3つの予想」がどうだったのかを採点してみよう。
ひとつ目の予想は、「Googleが無料オンラインストレージサービスであるGDriveを法人向けに投入し、SharePointと激戦になるのでは?」というものだ。
残念ながら、GDriveという名前で商品化されなかったが、Google Appsの一機能として、Word、Excel、PowerPointといったオフィス系アプリケーションのファイル共有をする仕組みがGoogle Docsとして企業向けに提供された。しかし、Google Appsはまだエンタープライズの本丸に攻め込んきているとは言えないため、評価は「△」としたい。
2つ目の予想は、「ミクシィが企業向けにSNSのホスティングサービスであるMixi Enterpriseを開始することで企業内ブログ、SNSが盛況になるのでは?」というものであったが、これは「×」。
確かに、企業内ブログ、SNSは盛況になったが、そのムーブメントをリードしたのは「Mixi Enterprise」のようなWeb2.0系の企業ではなかった。MicrosoftやIBMなどのエンタープライズ企業が自社の基幹製品にWeb2.0の考え方を取り入れたことが、企業内ブログ、SNSを盛り上げる起爆剤となったのである。
3つ目の予想は、「エンタープライズマッシュアップが本格化するだろう」というもので、これは「○」と採点してよいだろう。
Oracle、BEA、IBM、Microsoftが次々とエンタープライズマッシュアップ製品群をリリースした。社内外のコンテンツをマッシュアップして表示するポータルサイト「マッシュアップポータル」というキーワードも広がりつつある。しかし、こうしたトレンドをリードしたのもまた、エンタープライズ企業であった。
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