NTTドコモは4月からデータマイニングシステムにデータベースサーバ専用機「Oracle Exadata Database Machine」を活用している。日本オラクルが11月8日に発表した。
ドコモはデータ分析業務に日々蓄積される顧客や契約、料金請求などの情報を利用するデータマイニングシステムを2003年から運用。近年は複雑な条件でのデータ分析や分析用データ公開までの期間短縮などのニーズが高まったことで、分析用データを用意する一連の処理の高速化が課題になっていたという。
そうしたことから2010年11月にExadataの採用を決定し、データウェアハウスからデータを取り込み、分析用データを整備する部分に導入している。Exadata採用では以下の4点がポイントになったとしている。
- 社内に蓄積されたOracle Databaseのノウハウを活かせることから、万一のトラブル発生時にも迅速に対処して、業務に支障をきたさない体制を確立できる
- 導入前の机上評価で、高いデータ圧縮を行いながら、チューニングを施さずに高い性能を発揮することを確認できた
- 実機での動作検証で、多岐にわたる項目ごとに設定した目標値をすべて上回る結果を得られた
- 既存のデータマイニングツールやデータ分析手法を変更する必要がなく、蓄積されたリソースを有効活用できる
Exadataを活用することで、従来約3日間かかっていた処理が30~40分で終了し、分析用データの公開までの期間が月次から2日後に短縮されているという。新システムはExadataのデータ圧縮機能を活用することで、ストレージ容量の約92.5%を削減できたとしている。