大阪ガスは、日本オラクルのデータベースマシン「Oracle Exadata」で構築した全社共通のデータ活用基盤システムの稼働を開始した。導入プロジェクトを担当したオージス総研と日本オラクルが7月19日に発表した。
データ活用基盤システムは、経営や各事業部の意思決定の迅速化、管理監督者やスタッフによるデータ活用力の強化、効率的なIT投資を実現するために構築された。大阪ガスは2010年3月にOracle Exadataの採用を決定、システム開発を開始していた。
大阪ガスはOracle Exadataの採用にあたり、旧システムのOracle Database上で稼働するアプリケーションの改修が不要であることと、最新のOracle Database 11g Release 2を中核技術として採用していること、また拡張性を実現できることを評価したという。
新データ活用基盤システムでは、Oracle Exadataの高い処理性能を活かし、日常業務で発生するさまざまな明細データを一元的に集約し、経営層、ユーザー部門それぞれの要望に応じて柔軟な分析が可能な設計を採用したという。これにより、これまで事業部門ごとに行っていたデータの分析と活用を全社横断的に行うとともに、ガス需要データの迅速な収集と分析を実現したとしている。
また、Oracle Exadataの導入においては、特別なデータベースの設計やチューニングを意識することなく、大量データの投入テストなどを効率化できたことで、導入スケジュールを大幅に短縮したという。