Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏は、同社が開発を進めた、検索エンジンの改良版となり、オンライン戦略の中核を成すことになる、「Bing」の発表を行った。
Ballmer氏は米国時間5月28日、サンディエゴで開催の「D: All Things Digital(D7)」カンファレンスにおいて、初のBingの公式デモンストレーションを実施した。同社は、現在提供中の「Live Search」サービスに代わるグローバル版のBingを、直ちにリリースする予定を明らかにしている。Bingのグローバル版のサービスインは、全世界で6月3日までに完了し、その後に各地域でローカル版がリリースされる計画が立てられている。
Microsoftは、Bingに関して、検索エンジンというよりは、「意思決定エンジン」であると評しており、Bingには、ショッピング、旅行、ヘルスケア、ローカル情報などの、事前に登録された検索カテゴリや、「Virtual Earth」マッピングシステムの完全版、リアルタイムのフライト情報、5日先までの天気予報、企業のコンタクト情報といったデータとの統合も図られていることを明らかにした。
Microsoftは、プレスリリースの中で、新サービスには「検索内容の実体をつかみ、その内容の幅を広げたり、検索クエリの意図するものの把握、ドキュメントの要約技術などが含まれるほか、関連する情報を活用した、直感的な意思決定ツールを提供する検索クエリへダイナミックに適応して、新たなユーザーエクスペリエンスモデルを創造する、さまざまな要素がカバーされたコアな検索分野」における改良点が数多く含まれていると語った。
広告業界誌「Advertising Age」の報道によれば、6月は、新検索エンジンの宣伝に費やされる、8000万ドル〜1億ドル規模のキャンペーンのスタートともなっている。
複数の業界アナリストが、新サービスを歓迎しつつも、注意を喚起するコメントを出している。GartnerのアナリストであるAllen Weiner氏は、ZDNet UKに対して、「Bingは、これまでMicrosoftが検索分野に傾けてきた努力を、多くの面で向上させる進歩となる。以前よりも良いサービスに思えるし、明確な定義がなされた製品である。Live Searchは、混乱を引き起こした。いまやMicrosoftは、より目標を明快に定めた、マーケティングにも適したパッケージの創造に成功したのである」と述べた。
さらに、Weiner氏は「すでにGoogleが成し遂げているように、Microsoftは、Bingが動詞のような存在になることを望んでいる。すでに同社は、10のリンクを紹介するコンセプトの上を行く、カギとなる分野を複数明示している。とはいえ、たとえ当初のマーケティングキャンペーンが成功を収めたとしても、Bingは、対抗する他のサービスを上回るものとなるであろうか?1度だけBingを試しに使ってみるのは、いつもBingを使い続けるようになることとは、大いに異なっている。すべての検索にBingを利用することまでは望めなくとも、いくらかBingの利用が進むことこそ、目指されている点である」と語っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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