マイクロソフト、NZのクラウドベンダーGreenButtonを買収

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ)

2014-05-02 12:40

 Microsoftは、ニュージーランドを拠点とするクラウドコンピューティングベンダーのGreenButtonを買収した。金額は明らかにされていない。


 Microsoftは米国時間5月1日、この買収を「Microsoft Azure」のチームブログへの投稿で発表した。同投稿によると、MicrosoftはGreenButtonの技術をAzureプラットフォームと統合する計画だという。

 Microsoft幹部らはGreenButtonについて、「統合オンデマンドソリューションをリードするプロバイダーであり、顧客はコンピューティング集中型のワークロードをクラウドで管理できる」と説明する。GreenButtonの技術はアプリケーションを「クラウド対応化」する役に立つもので、これには既存のソフトウェアをコーディングし直す必要もなく、「コンピュータサイエンスの博士号」も不要だとMicrosoftによる投稿は述べている。

 GreenButtonは自らのミッションを、「当社の専用PaaS(Platform As A Service:サービスとしてのプラットフォーム)を使ってクラウドにワークロードを移動」できるようユーザーを支援することだと説明している。GreenButtonの主力製品は「GreenButton Cloud Fabric」として知られている。同社はソフトウェア開発キット(SDK)も販売している。

 Microsoft幹部らによると、現在提供しているGreenButtonのサービスは、5月1日をもって新規顧客への提供を終了するという。ただし、Azureに統合された新しいサービスを「2014年中」に投入する計画があるとブログ投稿は述べている。

 このブログ投稿を書いたゼネラルマネージャーのMike Neil氏は、同投稿を次のようにまとめている。「この買収でわれわれは、クラウドの力を使って『Big Compute』(大規模なコンピューティング)の利用を民主化できることを楽しみにしている。これにより、あらゆる分野の組織が自らのデータを使用してビジネスや世界を変えることができる」

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]