Nimbula社のクラウドOSを解説する本特集「期待のクラウドOS『Nimbula Director』の実力」。前回は「Nimbula Directorとは何か」という点にフォーカスし、技術的な解説を試みた。
第2回となる今回は、ネットワールドの工藤真臣氏と福留真二氏に、Nimbula Directorのインストールの方法を紹介してもらう。(ZDNet Japan編集部)
Nimbula Diretorではサイトとクラスタという管理単位が存在します。サイトは、Nimbula Directorでは一番大きな管理単位となり、複数のクラスタから構成されます。通常は、Nimbula Directorを導入するデータセンター単位でサイトが構成されます。
クラスタは複数のクラスタノードの集合体で、仮想マシンインスタンスにリソースを提供します。クラスタは同一のブロードキャストドメインに接続したNimbula Directorの集合となるため、複数のネットワークでNimbula Directorの集合体を動作させたい場合に、複数のクラスタを作成する形になります。
仮に複数のサイトを作成した場合、現在のバージョン1.0では複数サイトを束ねて管理することはできません。各サイトはそれぞれ独立して動作するすようになっています。今後のロードマップでは、サイトが複数存在する場合、サイト間で連携する機能がついてくる予定です。
本稿では以下のような最小構成を構築します。1つのサイト内に3台のクラスタノードで構成されるクラスタを1つ作成します。
Nimbula Directorは、クラスタノード用と、その上で稼働する仮想インスタンス用に2つのネットワークセグメントを用意する必要があります。本稿では、クラスタノード用に192.168.1.0/24、仮想インスタンス用に192.168.2.0/24のネットワークを使用します。
これらのネットワークにはNimbula Directorが自動的にIPアドレスを割り当てるため、他のサーバ、PCを接続しないようにする必要があります。インストール後、クライアントPCからウェブブラウザでクラスタノードにアクセスするのですが、そのクライアントPCは別のセグメントに所属しています。
また、Seed Nodeとは、初期インストール時に一時的に必要になるマシンです。
本環境ではSeed Nodeは仮想マシンで作成したものを利用します。各クラスタノードはSeed NodeからNimbula DirectorをPXEでインストールしていきます。
Nimbula Directorのシステム要件を以下に記載します。クラスタノードとして、下記要件を満たしたサーバを最低3台以上用意する必要があります。
| コンポーネント | 要件 | 備考 |
|---|---|---|
| CPU | 64bit対応 Intel VTもしくはAMD-V対応 PAEサポート | 2コア以上を推奨 |
| メモリ | 最低1GB以上 | 4GB以上を推奨 |
| ディスク | 最低100GB以上 | 500GB以上を推奨 |
| ネットワーク | 最低100Mbps以上 PXE対応 | 1Gbps以上を推奨 |
クラスタノード上では、現在のバージョン1.0では、ハイパーバイザーとしてKVMが動作します。そのため、サーバのCPUはIntel VT、AMD-VといったCPUの仮想化支援機能に対応している必要があります。また、サーバに搭載するリソース(CPU、メモリ)については、クラスタノード上で稼働させる仮想マシンインスタンスの数に依存します。現在のバージョン1.0では、リソースのオーバーコミットには対応していません。CPUまたはメモリの搭載量に達すると、それ以上仮想マシンインスタンスを起動することはできません。今後のロードマップでは、リソースをシェアできるようになる予定です。
Seed Node用のマシンはLive CD形式で提供されているため、CDドライブを搭載したマシンであれば基本的に何でも構いません。しかしCPUが64ビットに対応している必要がありますのでご注意ください。また、Seed Nodeは仮想マシンで構築することも可能です。
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