Nimbula Directorとは何か--期待のクラウドOSを解説

福留真二 (ネットワールド) 工藤真臣 (ネットワールド) 2011年06月08日 12時34分

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Nimbulaとは?

 Nimbula社は、Amazonで重役を務め、パブリッククラウドサービス「Amazon EC2」を立ち上げた2人、Chris Pinkham氏とWillem van Biljon氏によって設立されたソフトウェア企業です。Amazon EC2のグランドデザインと開発、ビジネス化を果たした主要メンバーが結集しています。

 複数のデータセンターにまたがり、最もスケーラブルで、自動化された堅牢なクラウド基盤を、可能な限り低コストで作る——そんなソフトウェアソリューションの提供をビジョンにしています。Amazon EC2の元上級エンジニアを含むソフトウェア開発者チームが、後述する「Nimbula Director」を開発しています。

 また、Nimbula社は、信頼度の高い著名な投資会社からの出資も受けており、有望なスタートアップ企業の一社としても注目されています。

Nimbula Directorの概要

 Nimbula Directorは、IaaS基盤を提供する製品です。会社紹介でも触れましたが、Amazon EC2のノウハウが活かされたIaaS基盤として以下のような特徴を持っています。

  • 拡張性:
    Nimbula Directorは、1からクラウドOSとして設計されているため、数台の小規模環境から数千台を超す大規模環境でも同一の設計で、容易に拡張することができるよう設計されています。
  • 高度な自動化:
    Nimbula Directorは、大規模なクラウドサービスの運用コストを最小限にするため、導入および拡張の自動化が提供されます。
  • 信頼性:
    Nimbula Directorは、クラウドOSとして設計されているため、構成するコンポーネント全てが単一障害点とならない、非常に強固なフェールオーバーアルゴリズムを実装しています。
  • セキュリティ:
    Nimbula Director上のオブジェクトに対して、認証サービスと連携した柔軟なポリシーベースのアクセスコントロールが可能です。またNimbula Directorが持つセキュリティリスト機能を利用して、仮想マシン間の通信を柔軟に制御できます。そのため、マルチテナント環境でのセルフポータルサービスを使ったセキュアで容易な管理を実現します。

 Nimbula Directorは、IaaS基盤を構成するために必要な機能——「セルフサービスポータル」「連携用API」「管理用サーバ」「OS/Hypervisor」といった機能を単体で実現できます。

Nimbula Directorの機能と特徴※クリックで拡大画像を表示 Nimbula Directorの機能と特徴※クリックで拡大画像を表示

 例えばVMwareのvCloud Directorでは、管理サーバ「vCenter Server」やハイパーバイザ「vSphere ESX」が必要です。また、オープンソースソフトウェアの「Eucalyptus」では、別途HypervisorのOSのライセンスを購入する必要がありますし、HypervisorとなるOS毎にNode Controllerと呼ばれるソフトウェアをインストールする必要もあります。

クラウドOSの特徴※クリックで拡大画像を表示 クラウドOSの特徴※クリックで拡大画像を表示

Nimbula Directorのアーキテクチャ

 Nimbula Directorでは、拡張性や高度な自動化、信頼性向上のために、様々なオープンソースソフトウェアを採用しています。通常これらのオープンソースソフトウェアは専門知識を持ったエンジニアが複雑な設定を行う必要がありますが、Nimbula Directorでは全て自身の管理下で自動的に管理するため、インフラ管理者がオープンソースソフトウェアを意識する必要はありません。これはNimbula Directorが非常に自動化の進んだクラウドOSであることを表しています。

 下の図は各ソフトウェア、サービスの関連図です。オレンジのブロックがオープンソースソフトウェアを、青のブロックがNimbula Director独自のサービスを表しています。では、Nimbula Directorのサービスと主要オープンソースソフトウェアがそれぞれどんな役割を果たすのか、順を追って説明していきます。

Nimbula Directorソフトウェア構成図※クリックで拡大画像を表示 Nimbula Directorソフトウェア構成図※クリックで拡大画像を表示

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