IBMの展示は、WebSphere関連はもちろん、ソフトウェアの分析や開発、テストなど、開発者が必要とするツールの総合的なパッケージ製品「IBM Rational Suite」、DB2の次期バージョンViperなどが展示されており、IBM Theaterにて休みなくプレゼンテーションを実施していた。
Webサービスをサポートする代表的なIBMのソフトウェアは、「IBM WebSphere Application Server」で、現在バージョン6.0が提供されている。それに対応する開発ツールは「IBM Rational Web Developer for WebSphere Software v6.0」となる。同製品は、JavaやEJBからウィザードでWebサービスを作成したり、WSDLからWebサービスに接続するためのクライアントを簡単に作成したりすることができるものだ。今回特に新しい発表はなかったものの、Java関連技術を使ったSOA関連ツールが充実していることをアピールしていた。
BEA Systemsは、エンタープライズ向けインフラソフトウェアベンダーとして、ウェブアプリケーションプラットフォームを提供してきた。
Think Liquidを標語にオープンソースと商用ソフトの両方を活用したSOAを実現するBEA
BEAは「BEA WebLogic Server」をウェブアプリケーションプラットフォームの中心としており、SOAの基盤として提供している。同社は、米IDG Researchによる最新の調査で、SOAの技術パートナーとしての支持率が業界トップとなっているが、同社のシニアプロダクトマーケティングマネージャー Mike Stamback氏は、支持率が高い理由について「データベースソフトベンダーでもあるIBMやOracleとは異なり、中立的な立場でJava EEアプリケーションのリーダーとして力を発揮できることが強みだ」としている。
今回のJavaOneでは、Enterprise JavaBeans 3.0対応のオブジェクト永続化エンジン「Kodo 4.0」と、「BEA WebLogic Server」の技術プレビューを公開した。オープンソース活用の時代ではあるが、オープンソースだけでは企業のニーズを全てまかなうことは不可能だとして、開発者がオープンソースソフトウェアと商用ソフトの両方を自由に「混合して活用(Blended Approach)」できる仕組みを提供している。オープンソース時代の新しい戦略のひとつと言える。
Microsoftは、.NETとJavaの互換性を実現するため、Sun Microsystemsと共同でProject Tangoに取り組んでいる。ただ、同プロジェクトはSun主導となっていることもあり、Microsoft側からの展示はなく、Sunのブースを紹介された。オープン化の対極にあるMicrosoftの姿勢とも言うべきか、若干取り組みの温度差が感じられた。
Sun Microsystemsは、SOA関連のプラットフォームなど、自社開発のツールを徐々にオープンソース化しながら、Javaの利用者を増加することによって、Javaのライセンスフィーやハードの売上を拡大していく戦略だ。IBMやOracleは、Javaのオープンソースソフトウェアを活用しつつ、SOAを実現する自社の豊富なミドルウェア群の提供で収益に結びつけたいと考えている。
一方BEA Systemは、オープンソース志向のユーザーを取り込みながら、同時に商用ツールを提供する機会を狙い、収益化を図っている。
SOAベンダーは、各社各様のアプローチでオープンソースを取り込みながら収益化を目指しており、今後の動向は注目される。
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