日本IBM(IBM)は6月1日、デジタルハリウッド大学大学院が事務局となる「コンテンツ制作共有基盤研究会」のデジタルコンテンツ制作基盤を、IBMのx86サーバ「IBM System x」で構築したことを発表した。
同基盤は、これまで会員企業各社が独自に導入していた基盤に比べ、20倍以上の処理性能があり、制作作業の効率化と納期の短縮を実現するという。従来の制作環境では、約2年の制作期間を要した全編立体視(3D)画像で制作する映画が、同基盤を活用することで4カ月程度にまで制作期間が短縮できるとしている。
同基盤の設計ならびに構築の支援をIBMが実施。また、この基盤の管理ならびに運用はデジタルハリウッド大学大学院が実施した。またIBMは、同大学院ならびに同研究会会員企業各社に対し、基盤の管理、運用、活用、ならびに将来の基盤拡張やクラウドコンピューティング対応のために必要な技術情報の提供やサポートを実施する。
高精細コンピュータグラフィックス(CG)を用いたコンテンツが一般化するにともない、デジタルコンテンツの処理量やデータ容量は急増し、超高速かつ高微細な画像処理に対応するシステム基盤の整備が急務になっている。加えて、高性能の制作基盤を個々の制作会社が導入、維持することは難しく、デジタルコンテンツ制作業界全体での制作作業の効率化やシステム投資の最適化が課題だったという。
デジタルハリウッド大学大学院は、同業界が抱えるこれらの課題を解決するため、コンテンツ制作共有基盤研究会を5月に発足した。同時にこの研究会の参加企業で共同活用できる汎用的なデジタルコンテンツ制作共有基盤を導入。同基盤の構築にあたり、現在デジタルコンテンツ業界で多く使われているIBMのx86サーバの中で、System xシリーズの持つ高い可用性、柔軟性、拡張性が評価され、今回の採用に至ったとしている。
同基盤は、研究会参加企業のコンテンツ制作作業に用いられるとともに、実作業を通じた作業の効率化や設備投資の最適化を検証、および基盤を活用した研究会参加企業向けサービスの開発などに活用される。今後は、ネットワークを経由したクラウドコンピューティングに対応させ、全国の会員企業がリモートで活用できるよう機能を拡張していく予定だという。
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