日本オラクルは3月28日、データベース開発ツール「Oracle SQL Developer」を無償提供すると発表した。4月1日より早期アクセスプログラムとして「Oracle Technology Network Japan」(OTN-J)にて入手可能となる。日本語対応は次期バージョンからで、2006年夏に正式リリースする予定だ。
SQL Developerは、オブジェクトの閲覧や作成、SQL文とSQLスクリプトの実行、PL/SQLコードの編集、デバッグ、データの閲覧、更新など、データベース開発者のタスク遂行を支援するツールだ。あらかじめ作成されたレポートが用意されているだけでなく、開発プロジェクトに応じたレポートの作成が可能。また、コードフォーマッタやコードスニペットなどの機能が備わっているため、コード記述の時間と労力を削減できる。
SQL Developerについて説明する日本オラクルの一志達也氏 |
日本オラクル システム事業推進本部 データベースグループの一志達也氏は、SQL Developerの優位性について「オラクルデータベースの開発者向けに設計されたオラクルの純正GUIツールが無償で提供されるため、サードパーティーのツールを購入しなくてもよい。また、これまでのようにコマンドを直接入力したりファイルを編集したりする必要もない」と話す。
SQL DeveloperはJavaで開発されており、Java DataBase Connectivity(JDBC)Thin Driverを使ってデータベースに接続する。Java実行環境がバンドルされており、圧縮ファイルを解凍するだけでインストールが可能だ。
SQL Developerは、「Oracle Database 10g」のすべてのリリースと、「Oracle9i Database Release 2」にて利用可能。WindowsとLinuxでの実行をサポートしており、Mac OS Xでのサポートも計画中だ。