Microsoftは、同社の主力データベース製品の次期バージョンである「SQL Server 2008 R2」を評価版として開発者向けにリリースした。
同社は米国時間8月10日、同ソフトウェアのプレビュー版を、MSDNおよびTechNetの登録ユーザー向けにリリースした。Community Technology Preview(CTP)版の一般向けダウンロードは12日に開始する、とMicrosoftはブログ投稿に記した。
SQL Server 2008 R2(コード名「Kilimanjaro」)は、データベースプラットフォームMicrosoft SQL Serverの次世代版である。同製品は、2010年前半にリリースが予定されている。
新しくなった同データベースソフトウェアでは、企業が独自のビジネスインテリジェンス機能を構築することができる。地図を挿入することが可能な、レポート作成ソフトウェアの新バージョン「Report Builder 3.0」が搭載される。
Microsoftによると、「Report Builder 3.0は、地理空間の可視化をサポートする。地理空間データとビジネス情報を統合することにより、新しい洞察と発見をもたらす」という。
さらにReport Builder 3.0では、設計モードとプレビューモードの間の切り換え時に、レポートサーバ上のデータセットをキャッシュしておくことが可能になった。
プレビュー版を使用することにより、管理者は、技術サポートに頼ることなく、マルチサーバ環境を設定し、インスタンスを中央の管理コンポーネントに登録することができるようになると、同社は述べた。
「新しいウィザードにより管理者は、マルチサーバ管理環境を数分間で簡単に設定することができる。専門的なサービスは不要である」と、ブログ投稿には記されている。
SQL Server 2008 R2は、2009年8月にリリース予定のMicrosoft CTPのうちの1つである。
同社によると、低遅延での処理が可能なComplex Event Processing技術であるStreamInsight」は、「数週間のうちに」リリースされる予定であるという。
StreamInsightの後には、「SQL Azure Database」の最初のCTP版、「Project Gemini」の「Excel」および「SharePoint」アドインの限定プレビュー版、Microsoftのデータウェアハウス製品「Project Madison」のプライベートテクノロジープレビュー版がリリースされる予定だ。
プレビュー版は、MicrosoftのSQL Server 2008 R2のウェブサイトでダウンロードすることができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ