オープンソース・ジャパンと、山形や宮城、福島3県における情報サービス産業の活性化を図る団体である東北ITクラスタ・イニシアティブは5月23日、オープンソース技術の推進を図る技術センター「東北LAMP開発センター」を開設すると発表した。このセンターは、オープンソース技術を利用する開発プロジェクトの共同提案や共同受注、共同開発といった活動を6月1日より行う。
同センターは地元ソフトウェア企業の参画を積極的に求める方針で、開設にあたってはNECソフトウェア東北とYCC情報システムが参加を表明している。センター長は東北ITクラスタ・イニシアティブ理事長の野口正一氏が兼務し、当初5名の体制で活動を始める。
LAMPとは、OSのLinux、ウェブサーバのApache、データベースのMySQL、ウェブシステム開発スクリプト言語のPHPというオープンソース技術の頭文字から付いた言葉だが、この種のウェブシステム構築技術の総称である。「国内においても、オープンソース普及に伴いLAMP技術を利用した開発ニーズが急増しており、同技術に精通した技術者の確保が急務だ」(オープンソース・ジャパン)
オープンソース・ジャパンでは、「既存のメーカー系列などにはこだわらない国内オープンソース開発の一大拠点として、高度な技術者による高品質な開発ソリューションを提供していく」としている。
同センターは、今後1〜2年で参加企業20社、LAMP技術者100名規模の体制を確立し、100件のLAMPシステム開発案件の獲得を狙うという。