ジャストシステムと米IBMは2月24日、クライアント環境におけるXMLデータ処理について共同研究を進めると発表した。両社は、IBMの「Workplace Client Technology」とジャストシステムの「xfy technology」を組み合わせたクライアントシステムをベースに、XMLデータ処理の研究を実施する。
Workplace Client Technologyは、業務アプリケーションのプラットフォームとして機能する統合クライアント環境。IBMでは、電子メールやインスタントメッセージ、文書作成、プレゼンテーション、表計算ソフトなどのアプリケーションの搭載を予定している。オープンソースのソフト開発プラットフォームEclipseに対応しており、Eclipse上でシステムの構築や統合といった作業が処理できる。
一方のxfy technologyは、あらゆるXMLデータを統一的にWYSIWYGで扱う技術。複数のXMLボキャブラリを含むXML文書の新規作成、編集、閲覧が行えるほか、XML文書に計算機能やデータ処理機能を持たせることができる。同技術をベースとした企業向け統合XMLアプリケーション開発・実行環境「xfy Enterprise Solution 1.0」は、2006年第2四半期に出荷を開始する予定だ。
ジャストシステムとIBMは、xfyのEclipseへの移植のほか、オープンな文書フォーマットOpenDocument Format for Office Applications(ODF)やXMLによる文書の多国語対応などを共同研究テーマとして挙げている。