SRAは3月17日、SOA(サービス指向アーキテクチャ)の企業導入を推進するために、オープンソースソフトウェアベースの「SOA実行基盤」を開発したことを発表した。オープンソースソフトウェアとして、同日より無償で公開される。
SOA実行基盤は、低コストで容易にパイロット導入できるオープンソースソフトウェアベースのプラットフォーム。JBIやSpringなどの最新フレームワークに対応し、WS-Reliable Messageによって信頼性も保証される。
具体的には、オープンソースのESB(Enterprise Service Bus)である「ServiceMix」を中核に、ウェブサーバ、メッセージブローカ、BPELエンジンなどを組み合わせて提供される。WebService、JMS、fileなどによるサービスコンポーネントの連携/統合と、BPEL(WS-BPEL2.0)による実行コントロールが可能になる。
SRAは今後、OSから上位レイヤーまでのソフトウェアを組み合わせた基盤としてSRA OSSから発売予定の「オープンソース・ソフトウェアスタック」にSOA実行基盤を組み込むことや、開発環境を追加した「SOA開発基盤」の商品化を計画している。これらは2006年6月に販売が開始される予定だ。
SOA実行基盤の無償ダウンロードは、SRAのWebサイトから。Windows 2000/XP版を同日よりリリースし、2006年4月1日よりLinux版の提供が開始される。