NECエレクトロニクスは5月8日、半導体ソリューションプラットフォーム「platformOViA」(オーヴィア)対応の携帯機器向けとして、ミドルウェア開発キット「パートナー向けplatformOViA携帯基本パッケージ」をパートナ企業に提供開始した。
オーヴィアは、NECエレクトロニクスが、携帯機器、デジタルAV機器、車載情報システムなどの分野ごとに最適化したシステムLSIと基本ソフト、ミドルウェアなどを開発、統合、供給するソリューション製品。提供開始したミドルウェア開発キットを利用すると、Linux環境でオーヴィア対応ミドルウェアの動作検証が行える。
同キットは、NECエレクトロニクスのSIP「MP211 SIP」が搭載された評価用ボードと各種Linuxデバイスドライバ、マルチメディア処理ソフト「OViA Media Framework」、米MontaVista SoftwareのLinuxプラットフォーム開発パッケージ「Mobilinux4.0 ARMv5 PDK」などで構成する。これにより、メディアプレイヤー機能、テレビ電話機能、地上デジタル放送の受信機能などを実現するミドルウェアの評価や開発が、Linux上で可能となる。
NECエレクトロニクスは、同開発キットによるミドルウェア開発を支援する施設「互換性テストラボ」を神奈川県川崎市に開設するほか、パートナー向けセミナー「トレーニングプログラム」を提供していく。同開発キットは、東京ビッグサイトで5月31日から6月2日に開催されるLinuxWorld Expo/Tokyo 2006と、6月28日から30日に開催される第9回組込みシステム開発技術展(ESEC)に出展する予定だ。