NTTデータとニューソンはこのほど、NTTデータのJavaプログラム性能測定ツール「NeckLess」について、ニューソンがNTTデータからノウハウの開示を受け、製品化および販売を実施することで合意したことを発表した。
NeckLessは「プロファイラ」と呼ばれる、プログラム実行時の動作を分析するためのソフト。プロファイラは、システムがあらかじめ設定した性能(処理能力)で動作するかどうかについて、システムの情報を取得する開発支援ツールで、処理能力の向上を阻害する要因(ボトルネック)の特定によく利用されている。
これまでも、市販製品やオープンソースプロダクトとして、プロファイラ製品は数多くあるが、NTTデータのシステム開発に適用した結果、システム開発への適用には、高負荷時に計測困難、ボトルネックのご認識――といった制約があるという。NeckLessは、これらの制約を解消するプロファイラであるとNTTデータでは説明している。
今回の発表でニューソンは、4月1日からNeckLess製品の国内でのパッケージ販売、OEM提供および性能測定サービスの提供を開始する。今後5年間で13億円の売り上げを目指す。
パッケージ販売では、(1)コーポレートライセンス、(2)サーバライセンス、(3)タームライセンス――の3つを用意している。コーポレートライセンスは20サーバで400万円、サーバライセンスは1ライセンス75万円、タームライセンスは使用期間を1カ月に限定して1ライセンス9万3000円となっている。
NTTデータでは、NeckLessの今後について、「現在はプロファイラとしての位置付けだが、今後は計測時のシステム性能劣化が極めて少ないという点を生かして、運用管理ツールとの連係機能を強化して、性能監視ツールの一部として展開する予定」としている。