6月27日、Web Services Description Language (WSDL) 2.0が、W3C(World Wide Web Consortium)より正式に勧告された。
WSDLは、XMLベースで記述されWebサービスの仲介をなす言語仕様。インターフェイスや、サービスを提供する場所および方法を記述する。日本語では「Web サービス記述言語」と訳される。
今回のWSDL 2.0の勧告では、インターネットの基本通信プロトコルであるHTTPに加え、Webサービス通信プロトコルとして最も普及している実装であるSOAP(Simple Object Access Protocol)にも完全対応した。
そのほか、WS-I Basic ProfileにWSDL 1.1に対する改善点が盛り込まれたほか、耐障害性能力の向上、継承やインポート機能の追加がそれぞれ行なわれている。
現在の、JAX-RPC 1.0の後継であるJAX-WS 2.0(JSR 224)では、SOAP 1.1/1.2、WSDL 1.1、WS-I Basic Profile 1.1などに対応している。W3Cからは、WSDL 1.1からWSDL 2.0への変換ツールがWeb上に用意されている。
HTTP及びSOAPに完全対応したWSDL 2.0は、大手ベンダーが作業部会に加わっており広範な利用が期待できる。