Digg、Facebook、そしてdel.icio.usのようなWeb 2.0サイトは、シンプルなWebフィードを共通機能として提供するだけでなく、API(Application Programming Interface)も提供する。APIは、Web開発者がアプリケーションやウィジェットを開発する際に不可欠であり、サイト上でサービスとの対話関係を構築できるものだ。例えば、Google Maps APIを使用すると、データとマッピング情報により、サイトを訪れるユーザーに、企業の位置情報を含む地図を表示させることも可能にするのだ。
Simon Ward氏が運営するPingableにおいて、良質な実装サンプルが提供されている「Web API トップ15」が選出されている。本稿では、そのランキングを紹介したい。
1位 「YouTube API」
YouTube APIは、とてもシンプルで簡単なAPIだ。YouTubeから取得できるデータは、ビデオタイトル、評価、再生時間、タグ、URL、お気に入り、友人リスト、サムネイルの位置。
2位 「Flickr API」
Flickr APIでは、サイトへの双方向アクセス、画像が提供される。
3位 「Google Maps」
Google Maps APIは、ネットで最も利用されているAPIといえるだろう。
4位 「Delicious API」
ブックマークを加えるか、またはタグをリネームするなど、del.icio.usにデータを書き込むことが可能。
5位 「Digg API」
Digg APIを利用すると、個々のトピック、コメント、データにアクセスすることができる。
6位 「Google Ajax Feed API」
AJAX Feed APIは、JavaScriptのみでAtomまたはRSSフィードを作成、公開可能。また、お互いに、マッシュアップしたフィードを簡単にダウンロードすることができる。
7位 「Windows Live API」
Windows Live APIは、Microsoftが横断するサービスの分野をまとめたようなAPIだ。Ward氏は、「Halo 3のユーザーズガイドから、メジャーリーグのビデオまで」が、このAPIを利用して作成されたと語っているほど。
8位 「Yahoo Search API」
Yahoo Search APIは実際、Google代替手段として有名だとWard氏。スペルチェックツールなど、役立つものを簡単に作成できるだろう。
9位 「Google Search API」
JavaScriptでウェブページにGoogle検索を挿入するAPI。Ajax Search APIのひとつだ。
10位 「Feedburner API」
FeedburnerはRSSフィード作成ツール。このFeedburnerが吐き出すFeedに、新機能を追加できるようなAPIだ。
11位 「Facebook API」
日本ではあまり知られていないが、米国では著名なSNS「Facebook」のAPI。開発者向けサイト「Facebook Developers」では、多くのサンプルコード、アプリケーション作成ガイド、ライブラリが公開されている。
12位 「Ebay API」
eBay APIは、FlashやAjaxなど、Webの主要スクリプトに対応する、包括的なAPIだ。
13位 「Audio Scrobbler API」
Last.fmでも利用されているAPI。ユーザがどんな曲を聞いているのか、その情報を取得できる。
14位 「Upcoming」
Upcoming.orgはイベント情報を提供するカレンダーサイト。Upcoming APIを利用すると、同サイトからデータを取得できる。サイトにイベント情報を並べたいのなら、役に立つだろう。
15位 「MediaWiki API」
200万以上の記事を保有するWikipediaが、貴重なリソースであることは間違いない。Mediawiki APIは、Wikipediaのコンテンツにアクセス、データを取得する。