Googleは米国時間4月27日、自ら設定した期限通り、間もなく登場する携帯電話向けOS「Android」の次期版向けに、ソフトウェア開発プログラムの最終版をリリースした。
Xavier Ducrohet氏はAndroid開発者ブログで、Android 1.5のソフトウェア開発キット(SDK)を発表した。
Android 1.5 SDKのリリースノートには、複数のAndroid搭載機器のエミュレートやパフォーマンス問題の測定に関する改善点など、プログラマーが興味を持ちそうな詳細情報が掲載されている。
さらにGoogleは冗談めかして、「開発者の方々に残念なお知らせがある。Android 1.5にZilog Z80プロセッサアーキテクチャのサポートは含まれない」と付け加えている。Z80は、1970年代に開発された8ビットのチップである。
ただし、一般の人はそんなことよりも、「Cupcake」というコードネームが付けられたAndroid 1.5の新機能群に興味を持つだろう。これには、動画のサポートや高速化されたGPS、ステレオ対応のBluetooth、速くなったウェブブラウザ、ソフトウェアベースのスクリーンキーボード、新しくなったユーザーインターフェースなどが含まれる。
Android 1.5は、今後数カ月のうちに登場する予定だ。ドイツでは5月に、T-MobileがHTCによる最初のAndroid搭載携帯電話「G1」のユーザー向けに、Android 1.5をリリースする計画を立てている。
Googleは、高度なウェブブラウザなどのソフトウェアを備えた、よりハイエンドなスマートフォンの開発を促進するため、Open Handset Allianceと呼ばれる開発推進団体の設立を先頭に立って推し進めた。Googleは同社のさまざまなインターネットサービスにおいて、今後モバイルコンピューティングが大きな成長をもたらすと考えている。
T-Mobileはこれまで、米国で100万台のG1携帯電話を販売している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ