NEC、ボリビアの次期大統領選向けに指紋照合システムを構築

吉澤亨史

2009-10-23 19:38

 NECは10月22日、ボリビア多民族国において12月6日実施予定の次期大統領選挙に使われる、有権者の二重登録を防止するための指紋照合システムを構築したと発表した。システム構築期間は4カ月という。

 約400万人の有権者の指紋を、全国に約3000台設置した指紋読み取り機器を介してサーバ上のデータベースに事前登録し、投票者の指紋と登録されている指紋を照合する。あらかじめ指紋登録をしなければ投票できない仕組みになっており、選挙時の不正防止に効果があるとしている。

 指紋照合の中核技術には、NECの自動指紋認証システム「Automated Fingerprint Identification System(AFIS)」を利用している。指紋データを蓄積するサーバは二重化して2つのデータセンタに設置し、サーバ間で適宜同期をとりながら、データの安全性を保持するとのこと。

 ボリビア多民族国は、今回の大統領選挙で初めて指紋システムを導入する。将来的には議会選挙や国民IDの分野に活用することも検討されているという。NECは1970年代から指紋照合技術の研究開発に取り組んでおり、同社の製品は世界30カ国以上の警察、司法機関、入国管理局、内務省などに導入されているとのことだ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  2. セキュリティ

    ブラウザの可能性を Google Chrome Enterprise で追究、セキュリティ実現には?

  3. ビジネスアプリケーション

    NTTグループが17万ユーザーの決裁システムを抜本的に改革、プロジェクトの鍵を握るサービスとは

  4. モバイル

    目前の「Windows 10」サポート終了、「Windows 11」への移行負担を解消する最適解とは

  5. ビジネスアプリケーション

    ITSM徹底解説!ビジネスに関わる全ての方へ--「ITSMクイックスタートガイド」

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]