米パブリッククラウドサービス「OpSource Cloud」--日本での提供開始

田中好伸(編集部)

2009-11-12 12:44

 ビープラッツは11月12日、米OpSourceが提供するパブリッククラウドサービス「OpSource Cloud」の日本国内での提供を開始したことを発表した。

 OpSource Cloudは、パブリッククラウドならではの柔軟性や利用の簡便さ、豊富な拡張機能やAPI、企業ニーズに応えられるセキュリティ、管理機能を併せ持っているとしている。単なるパブリッククラウドではなく、OpSource Cloud内にセキュリティを強化した仮想的なプライベート環境を構築して、プライベートクラウドとして運用可能であり、非公開システムから完全にオープンなシステムまで、さまざまな用途に対応しているという。

 VMwareの仮想技術を採用、クラウドの内外のアプリケーションを移動、複製でき、既存環境からの移行、統合も容易としている。料金体系は従量制、使用した時間とリソースに応じて課金される。

 ビープラッツがマーケティングと販売窓口を担当。日本語によるコンテンツや問い合わせ窓口を備えた専用の購買窓口を設ける。口座ベースの決済や請求書など各種書類を発行、日本発行のクレジットカード決済など、さまざまな付帯サービスを受けられるとしている。料金体系は以下の通り。

価格体系
従量課金対象金額(米ドル)単位
CPU0.04001CPU1時間あたり
RAM0.02501GB1時間あたり
ネットワーク0.20001ネットワーク1時間あたり
ストレージ0.00031GB1時間あたり
通信量0.15001GBあたり
追加管理者アカウント0.00701アカウント1時間あたり

 あらかじめ所定の利用量が含まれた以下の3種類のパッケージが利用可能だ。日本窓口を通した購買でも上記の価格体系がそのまま適用されるが、20%の手数料が適用される。当初1米ドル=100円の請求となり、1カ月あたりの最低利用額を1万円としている。

パッケージ
    シルバーゴールドプラチナム
1カ月あたりの利用料(米ドル)50015003000
CPU3000時間
まで無料
1万時間
まで無料
2万5000時間
まで無料
RAM6000時間
まで無料
2万時間
まで無料
5万時間
まで無料
ストレージ20万時間
まで無料
100万時間
まで無料
250万時間
まで無料
通信可能な
ネットワーク数
1ネットワーク
まで無料
2ネットワーク
まで無料
2ネットワーク
まで無料
通信量
(アウトバウンド)
350GB
まで無料
1200GB
まで無料
2500GB
まで無料
追加管理者
アカウント
3715

 ビープラッツは、OpSource Cloudの再販、OEMでの販売パートナーも募集する。欧米でのクラウドビジネスは、企業向けでも直販志向だが、日本では企業ニーズを理解するSI企業やデータセンター事業者、コンサルティング事業者、サービスプロバイダーなど販売企業の力をいかに活用できるかが決め手としている。

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