日本HP、Montecito搭載サーバを発表--エントリーレベルのラインアップを強化

藤本京子(編集部)

2006-09-07 13:00

 日本ヒューレット・パッカード(HP)は9月7日、インテルが7月に発表したItanium 2シリーズ初のデュアルコアプロセッサ9000番台(開発コード名:Montecito)を搭載した「HP Integrityサーバシリーズ」を発表した。同日より販売開始する。

 ハイエンドサーバの「HP Superdome」および既存のIntegrityシリーズ全機種に新プロセッサを搭載するほか、エントリーレベルの製品ラインアップを強化した。

 今回新たに投入したエントリーレベルの新機種は、「rx6600」と「rx3600」。これまで上位機種のみに搭載されていたHPの独自開発によるチップセット「HP zx2」が実装されたほか、2つのメモリチップに障害が発生してもシステムが停止しないメモリのダブルチップスペアリング機能、メモリ障害によるシステムへの影響を回避するアドレスラインとコントロールラインのパリティチェック機能、PCIバスのECC保護など、上位機種の機能を積極的に採用した。

 またHPは、エントリーレベルの製品販売を強化するため、サーバにプロセッサ、メモリ、HDD、OSなどをバンドルし、システム構成の手間を削減する低価格バンドル製品「HP Integrity QuickValue」シリーズを発表した。rx2620バンドルは、デュアルコア1.40GHz/12Mバイトのプロセッサ1基、2Gバイトのメモリ、73Gバイトのハードディスクが2基、DVDドライブ、HP-UX11iがプリインストールされており、価格は110万円(税抜き)。rx3600バンドルは、プロセッサの周波数が1.42GHzとなっているほかはrx2620バンドルと同じで、価格は160万円(税抜き)となる。

 富士通やNECなど国内の大手サーバベンダーは、インテルがMontecitoを発表すると同時に新型サーバを発表していた。HPの発表はひと足遅れたようにも感じるが、HP広報部では「すぐに注文が入って生産が追いつかないよりは、十分に準備した状態で発表したかった」としている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  2. 運用管理

    IDCレポートが明かす、AI時代において「プライベートAIインフラ」が企業競争力に果たす役割と効果

  3. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  4. ビジネスアプリケーション

    新規アポ率が従来の20倍になった、中小企業のDX奮闘記--ツール活用と効率化がカギ

  5. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]