「サーバが半額、内蔵オプションも半額!」--日本HPの「日本を元気にする」施策

藤本京子(編集部)

2007-01-10 19:18

 日本ヒューレット・パッカード(HP)は1月10日、x86サーバ事業の新施策を発表した。同社 執行役員 エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 統括本部長の松本芳武氏は、「2007年のサーバ事業のテーマを「日本を元気にするサーバ」としており、「日本が元気になるためには、大企業だけでなく中堅・中小企業もIT活用の恩恵を受けるべき。中堅・中小企業のIT投資は拡大傾向にあり、2007年はこうした企業のIT活用元年となる。HPも本格的にこの市場に本格参入する」と述べた。

 中堅・中小企業に向けた施策として同社では、同市場に向けた営業体制を強化することや、この市場で幅広く使われている国産ソフトウェアベンダーの支援強化、エントリーサーバの半額キャンペーンを行うことを挙げている。

 営業体制としては、これまで大企業向けのソリューション直販を担当していた営業担当者を中堅・中小企業向けに投入する。販売自体はパートナー経由となることはあっても、直接企業にアプローチして情報提供することが大切だという考えだ。新営業体制の人数は明らかにしていないが、「数十人レベルになる」と同社 エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 インダストリスタンダードサーバ製品本部 本部長の上原宏氏は説明する。

 2つ目の国産ソフトウェアベンダーの支援は、マイクロソフトとの協業をベースとして進める。両社の販売パートナー向け支援窓口「FLP:販売パートナオンライン」にて国産ソフトウェアの製品情報を掲載するほか、ウェブでHP製品を販売する「HP Directplus」でも国産ソフトウェアの取り扱いを強化する。支援する国産ソフトウェアベンダーの具体的な企業名は明かさなかったものの、約20社ほどを支援する予定で、「技術検証はもちろん、ソリューションを提案する際のひな形も用意する」と上原氏。

 3つ目の施策である半額キャンペーンの対象となる製品は、HP ProLiant ML110シリーズと、同ML150シリーズだ。1月11日から3月27日の期間限定で、2007年にちなんで各シリーズ2007台を半額にて提供する。また、サーバ関連の内蔵オプションも半額の対象とする。外付けオプションやOS、ソフトウェアは半額の対象外だ。

 上原氏は、ノークリサーチの調査を基に、「中堅・中小企業のIT導入の課題は、資金不足や提案の少なさ、ソリューションの不足にある」と述べ、今回の施策がこれらの課題を解決するとしている。これにより、同社は今年度の中堅・中小企業向けサーバ製品の売上を30%増とすることを目標としている。

日本HP 新年初めての発表会に羽織はかまで臨む日本HPの松本氏(左)と上原氏(右)

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI を活用した革新的な事例 62 選 課題と解決方法を一挙紹介

  2. セキュリティ

    新入社員に教えるべき情報セキュリティの基礎知識--企業全体を守るための基本ルールを徹底解説

  3. セキュリティ

    KADOKAWAらの事例に学ぶ、2024年サイバー攻撃の傾向と対策

  4. セキュリティ

    【マンガで解説】なぜ中小企業でも最新のセキュリティ対策を強化しなければいけないのか?

  5. ビジネスアプリケーション

    調査結果が示す、通信業界の「生成 AI 活用」インパクト--成果を達成する 4 つのユースケース

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]