Googleの従業員が個人的に関心のあるプロジェクトに取り組まなければならない「20%タイム」で、愛するMacのオープンソースプロジェクトに時間を割く従業員が増えてきている。
Googleは前々からMacを好み、現従業員2万人中6000人以上がWindowsよりもMacを選んでいる。
従業員の個人的な開発時間である20%タイムについて面白い統計データがある。Googleでは、開発時間から製品が誕生する。Macに親しんでいる従業員が増えれば、Mac関連の開発が増える。Mac関連の開発が増えれば、Googleが支援するMacベースのオープンソースコードが増える。
Googleの「Mac Developer Playground」に見られるように、非常に興味深いコードもいくつかある。
GoogleのすばらしいオープンソースのMacプロジェクトの一例を紹介しよう。
- AppMenuBoy:Dockのアプリケーションの階層メニューを簡単に追加できる。
- MacFuse:「Mac OS Xのユーザスペースプログラムへのフル機能のファイルシステムの実装を可能にし(中略)Mac開発者にまったく新たな機会をもたらすメカニズムを実装し、開発者はあらゆる情報に直観的に使える画期的なインターフェースを投入できる」
- Statz:「Skype」「Adium」などのステータスを1つのインターフェースからまとめて更新したい人におすすめ。
- Vidnik:「『iSightカメラ』を使ってビデオを撮影し、『YouTube』にアップロードしよう」。これまでよりもずっと簡単にMacからYouTubeへのビデオ投稿を行うことができる。
プロジェクトは他にもたくさんある。ここでは、Mac版「Google Desktop」「Notifier」のように、一般ユーザー向けの安定したプロジェクトが常に見られるが、最も興味深いコードの大半はPlaygroundに収められている。
コードはすべてオープンソースだ。すべて、他の開発者が手を加え、改良し、配布できる。わたしがここ数年イメージしてきたGoogleとは非常に異なる。
GoogleとAppleの組み合わせは今後どのようになっていくのだろうか。両社はデザインと美しさを重視しており、個人ユーザーに焦点を合わせている。また、重要なことだが、両社はともに絶頂期にある。
2社がひとつになり、さらに強力な「Goopple」を生み出すことは可能だろうか。可能だが、現実にそうなる可能性は低い。Steve Jobs氏が誰かと共演するなど想像できない。
というわけで、これからもGoogleのオープンソースのMacプロジェクトを楽しみながら、デスクトップのトップとウェブのトップがひとつになる日を想像していくことにしよう。両社はとてもすばらしいコンビになるだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ