インテルの新型プロセッサ「Core i7」、レビューで高評価

文:Brooke Crothers(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2008-11-04 15:26

 Intelの「Intel Core i7」プロセッサの性能の高さを認めるレビューが出回っている。同プロセッサはまず、ゲーム向けの高速デスクトップPCで使われるようになるだろう。

 米国時間11月3日に発表されたCore i7プロセッサに対する包括的なレビューによると、Intelの「Nehalem」チップアーキテクチャが現行同社製品を凌駕していることはまず間違いないという。

 このレビューは、「Core i7-965 Extreme Edition」に、Intelの「SmackOver」マザーボード「DX58SO Extreme」を組み合わせて実施された。

 11月中の発売が見込まれているCore i7プロセッサには、2.66GHz(Core i7-920)版と3.20GHz(Core i7-965)版などが含まれる。価格レンジはおよそ285ドル〜1000ドル弱が予定されている。

 Dellは3日、Core i7プロセッサテクノロジを採用したデスクトップPCのローンチを計画していると述べた。これらデスクトップPCの価格は、搭載するテクノロジによって変動し、949ドルからとなる予定。IntelによるCore i7の正式ローンチに合わせて計画されている。

 GatewayやHewlett-Packard(HP)などそのほかPCメーカーの発売も見込まれている。

 Core i7(Nehalem)のアーキテクチャは、2〜8個のプロセッサコア搭載できる。チップ間通信の高速化(Intelが「QuickPath Interconnect」と呼ぶテクノロジ)、電力要求に応じたパフォーマンス調整機能の強化、高水準の統合化(プロセッサダイに直接作り込むロジック量の拡大)が施されている。

 Core i7のアーキテクチャNehalemではプロセッサコアを2〜8個搭載可能。チップ間通信の高速化(同社がQuickPathと呼ぶ技術)、電力要求に応じたパフォーマンス調整機能の強化、高水準の統合化(プロセッサダイに直接組み込むロジック量の拡大)が施されている。

 そのほかの主要な機能としては、メモリースケーラビリティ(各プロセッサは専用メモリーを持つ)や並列処理能力(最大16スレッドの同時マルチスレッディング)が強化され、効率を向上する新しい命令(SSE4.2命令)が追加されている。

 Core i7システムの初期ユーザーについて、CNET Reviews編集者のRich Brownは次のように述べている。「メインストリームユーザーが早い段階でCore i7を導入することは見込めない。少なくともマザーボードの価格が下落するまでは」

 Brownは続けて、「短期的には、ゲームやデジタルメディアでの活用が期待される。初期に登場するシステムはゲーム向けになるだろう」(ExtremeTechのゲームベンチマーク結果を参照)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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