米国時間7月7日に発表された「Google Chrome OS」について多くのPCメーカーが沈黙を守るなか、Googleは8日午後になって、同OSを2010年発売予定のネットブックに搭載するうえで連携している企業を発表した。
Googleの製品管理担当バイスプレジデントであるSundar Pichai氏によるGoogle Chrome Blogの8日午後の投稿によると、同社はさまざまなPCメーカーやチップメーカー、そしてソフトウェア企業と協力しているという。具体的にはAcerやAdobe Systems、ASUSTeK Computer、Freescale Semiconductor、Hewlett-Packard(HP)、Lenovo、Qualcomm、Texas Instrumentsといった企業が挙げられている。
米CNET Newsはこのブログ投稿に先立って、ASUSやLenovoがChrome OSの搭載に向けてGoogleと協力していくことになるだろうと予想していた。ASUSはネットブック分野のパイオニアであり、Windows以外のOSの搭載に向けて他社と協力していく姿勢を明らかにしていたため、その予想は容易だった。
また、Acerは急成長しているノートPCメーカーであり、ネットブックの販売を後押しするために柔軟な価格設定を行ってもいるため妥当だ。もちろんHPも、世界最大のPCメーカーとして、コンシューマー向けのOSにまつわるあらゆる取り組みに参加するのは当然のことだろう。
ここで注目すべきは、今回発表された企業の中にDellの名前がないことである。Dellは世界第2位のPCメーカーである(ただし、Acerから激しく追い上げられている)ものの、8日午前に取材した際には、この件に関してGoogleと積極的な協力関係にあるとは述べなかった。同社は「Dellは製品開発プロセスの管理を行う一環として、そして将来的な製品を検討するうえで、新しいテクノロジを常に評価している」と述べるに留まった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ