日本HP、初期設定ソフトつきのシンクライアントを発表

藤本京子(編集部)

2009-11-30 12:57

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は11月30日、初期設定の簡略化機能を備えたシンクライアント端末「HP t5740 Thin Client」を発表した。12月3日より販売を開始する。

t5740

 t5740は、インテルのモバイル向けプロセッサ「Atom N280」(1.66GHz)と、2Gバイトフラッシュメモリ、1GバイトDDR3メモリを搭載している。また、映像出力端子として、VGA端子に加えて次世代規格のDisplayPortを備え、2画面同時出力を標準でサポート。さらに、オプションの拡張モジュールを追加することで、PCI Express ×4スロットまたはPCIスロットを増設することも可能だ。

 t5740には、仮想デスクトップおよびウェブアプライアンスの設定手順を簡略化するソフトウェア「HP Easy Config Utility」が備わっている。これにより、「VMware View」「Citrix XenDesktop」などのクライアント仮想化ソリューションや、インターネットの利用に機能を限定したウェブアプライアンスとして使用する際の初期設定が容易になるという。また、管理ツールとして、端末のシステム設定を集中管理できる「HP Device Manager」と「HP Client Automation」、USBメモリを利用したイメージ配布ツール「HP ThinState」などのソフトウェアもバンドルしている。プリインストールOSは「Windows Embedded Standard」となっている。

 日本HPでは、新製品の発表にあわせて、「Citrix XenDesktop 4」をHPのx86サーバ「HP ProLiant」ファミリ向けソリューションとして新たに販売するほか、従来から販売しているVMware製品の最新版「VMware View 4.0」も販売開始する。

 t5740の価格は4万8300円。同時に発売するCitrixおよびVMware製品は、VMware View 4 Enterprise Starter Kitが10VMパックで21万円から、Citrix XenDesktop 4 Enterprise Editionが20 NUライセンスで53万7600円からとなっている。

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