「Firefox 3はCairoをベースにしたレンダリングエンジンを搭載」--米モジラ・コーポレーション

田中好伸(編集部)

2006-03-03 17:36

 有限責任中間法人のMozilla Japanは3月2日、一般ユーザーを対象にしたセミナーを開催した。セミナーの中で、米Mozilla Corporation幹部が、2007年上半期にリリースする予定のウェブブラウザ「Firefox 3」で新しいレンダリングエンジンをベースにすることを説明した。

 Mozilla Corporationで事業開発担当副社長を務めるJohn Lilly氏はセミナーの中で、Firefoxのロードマップについて、Firefox 2を2006年の第3四半期中に、その後継版となるFirefox 3を2007年の上半期中にリリースすると説明している。また、メールソフトの「Thunderbird 2」については2006年の第4四半期にリリースすることも明らかにしている。

 同社で技術担当副社長を務めるMike Schroepfer氏は、Firefoxのベースとなっているレンダリングエンジン「Gecko」のロードマップを説明。Schroepfer氏の説明では「2007年上半期中にリリース予定のFirefox 3に搭載されるのは、Gecko 1.9となる。現在のFirefox 1.5とFirefox 2に使われるGeckoとは違うものになる」という。Firefox 1.5に搭載されているのはGecko 1.8であり、Firefox 2にはGecko 1.8.1になる見通しだ。

 Firefox 2についてSchroepfer氏は、「ブックマークと履歴の機能を新しいものにし、タブ機能などユーザーインターフェース改善も図る」と語り、またRSS関連機能も改良することも明らかにしている。Firefox 3で搭載されるGecko 1.9は「Cairo」と呼ばれるものをベースにすると説明している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]