有限責任中間法人のMozilla Japanは3月2日、一般ユーザーを対象にしたセミナーを開催した。セミナーの中で、米Mozilla Corporation幹部が、2007年上半期にリリースする予定のウェブブラウザ「Firefox 3」で新しいレンダリングエンジンをベースにすることを説明した。
Mozilla Corporationで事業開発担当副社長を務めるJohn Lilly氏はセミナーの中で、Firefoxのロードマップについて、Firefox 2を2006年の第3四半期中に、その後継版となるFirefox 3を2007年の上半期中にリリースすると説明している。また、メールソフトの「Thunderbird 2」については2006年の第4四半期にリリースすることも明らかにしている。
同社で技術担当副社長を務めるMike Schroepfer氏は、Firefoxのベースとなっているレンダリングエンジン「Gecko」のロードマップを説明。Schroepfer氏の説明では「2007年上半期中にリリース予定のFirefox 3に搭載されるのは、Gecko 1.9となる。現在のFirefox 1.5とFirefox 2に使われるGeckoとは違うものになる」という。Firefox 1.5に搭載されているのはGecko 1.8であり、Firefox 2にはGecko 1.8.1になる見通しだ。
Firefox 2についてSchroepfer氏は、「ブックマークと履歴の機能を新しいものにし、タブ機能などユーザーインターフェース改善も図る」と語り、またRSS関連機能も改良することも明らかにしている。Firefox 3で搭載されるGecko 1.9は「Cairo」と呼ばれるものをベースにすると説明している。